Historical Sociology II
Numbering Code |
G-EDU48 57267 LJ47 G-EDU48 57267 LJ45 |
Year/Term | 2022 ・ Intensive, Second semester |
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Number of Credits | Course Type | special lecture | |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Intensive |
Instructor name | HAMA TAKAKO (Part-time Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course | 本授業では、歴史社会学的研究を進める際の研究の位置づけや視角、資料の収集や整理・データ化、分析の方法について、複数の文献を通じて検討・議論を行う。文献については、教育の歴史社会学関連の文献を中心に、近代化、教育と職業、家族、福祉、ライフスタイル、消費者運動等を扱う。それらを通して、現代社会をよりよく見るための参照点となりうるような歴史社会学的研究を進めるために必要な実践的スキルを身につけることを目的としている。 | ||
Course Goals |
(1)研究動向を把握し、先行研究を批判的に検討することができる。 (2)歴史社会学的な研究を進めるために必要な資料を収集・整理・データ化し、分析する力量を養う。 |
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Schedule and Contents |
①ガイダンス 授業の目的や進め方を説明し、参加者の自己紹介(研究テーマ・興味関心など)を行う。 第2~5回 近年の日本における歴史社会学的研究の動向を整理する:誰に向けて・何をねらって・どのような資料や分析手法で書くか? ②「日本の歴史社会学」の動向はどのように英語で発信されているか ――Nogami, Gen, 'Historical sociology in Japan: Rebalancing between the social sciences and humanities'("International Sociology", 36(2),pp160-170.)の検討・議論 ③2000年代以降の日本の社会学系ジャーナル(『社会学評論』『ソシオロジ』)における歴史社会学的研究の検討・議論 ④「近代(化)と日本の教育」はどのような歴史社会学的研究として英語で発信されるか ――苅谷剛彦『追いついた近代 消えた近代:戦後日本の自己像と教育』(岩波書店、2020)の検討・議論 ⑤2000年代以降の日本における教育分野の歴史社会学的研究の検討・議論――『教育社会学研究』から 第6~10回 研究の進め方再考――濱貴子『職業婦人の歴史社会学』(晃洋書房、2022)の批判的検討・議論:どのようなテーマで・どれくらいの量の資料を・どのような深さ/観点/手法で・どれくらいの期間で読み込んで「かたち」にするか? ⑥先行研究の検討・テーマ設定・調査する資料設定のプロセスについて(序章) ⑦資料収集・整理・データ化・分析①:社会統計調査について(1~3章) ⑧資料収集・整理・データ化・分析②:質的資料(婦人雑誌・新聞記事等)の計量テキスト分析について(4・8章) ⑨資料収集・整理・データ化・分析③:言説分析について(5~7章・8章) ⑩モデル化について(終章) 第11~15回 今後の研究の発展に向けて――「才媛」の歴史社会学:近年刊行された関連著書で興味深かったものの検討・議論 ⑪「奥むめおの婦人運動における組織マネジメント戦略と社会的ネットワーク形成」について研究紹介・議論 ⑫小熊英二『日本社会のしくみ――雇用・教育・福祉の歴史社会学』(講談社〔講談社現代新書〕、2019)の検討・議論 ⑬宮坂靖子『避妊言説と家族の親密性――日本型近代家族の歴史社会学』(書肆クラルテ、2020)の検討・議論 ⑭Young, Arlene, From spinster to career women : middle-class women and work in Victorian England(Canada: McGill-Queen’s University Press, 2019)の検討・議論 ⑮Siniawer, Eiko, Maruko, Waist: consuming postwar Japan (the United States of America: Cornell University Press, 2018)の検討・議論 |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】 レポート試験の成績(60%)、平常点評価(40%) 平常点評価には、授業への参加状況(ディスカッションでの発言内容・出席状況)、5回の授業ごとに課す小レポートの評価を含む。 【評価方針】 到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業中に取り上げる文献については、事前に目を通し、概要について把握しておくようにしましょう。 | ||
References, etc. |
職業婦人の歴史社会学, 濱貴子, (晃洋書房,2022年), ISBN:9784771035652, 第6~10回の授業にて扱います。
その他文献は授業時に適宜紹介します。 |