Socio-Economic History Readings B
Numbering Code |
G-ECON31 6A636 SJ38 G-ECON31 6A636 LJ43 |
Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4 | |
Instructor name |
KUROSAWA TAKAFUMI (Graduate School of Economics Professor) WATANABE JUNKO (Graduate School of Economics Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
この授業では,経営史や歴史的手法による産業研究を含む広義の社会経済史の学問領域や,歴史的アプローチによる社会科学的研究を念頭に,A) 基礎概念、B) 重要な理論体系・分析枠組み・研究アプローチ,C) 大きな歴史的主題に関する見方・論争(Historiography)を理解するために,古典的な作品やその他の重要文献(研究書や論文など。日本語文献あるいは英語文献)を読み,議論を行う。 2022年度においては,産業史をテーマに,A.産業史・産業論の理論的基礎に関する文献,B.個別産業に関する研究であるが理論的示唆に富む文献,C.産業政策に関する重要文献をとりあげる。 参加者は必ず対象となる文献を事前に読んだうえで参加する。文献は受講者の研究テーマと学習歴を聴取のうえ決定するが,書籍とジャーナル論文の双方を対象とする。なお通常は本科目は複数教員(渡邊・田中・黒澤・アイビンスの組み合わせ)により提供されるが,本年度においては黒澤が単独で提供する。 |
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Course Goals | 広義の社会経済史と,歴史的アプローチによる社会科学的研究に関し,専門書・論文を批判的に読みこなす読解・分析能力,それらを簡潔にまとめプレゼンテーションし建設的なディスカッションを行う能力,およびこれらにより発展的な考察を行う能力を習得する。これにより,当該分野において良質の研究を行う能力を獲得する。 | |||
Schedule and Contents |
(授業計画と内容) 授業は選定した文献に関する参加者による報告と討論により行う。文献は受講者の研究テーマと学習歴を聴取のうえ選定し,特に受講者がごく少人数にとどまる場合には,下記の内容にとらわれずに決定する。それ以外の場合には,授業を3部にわけ,下に例示した文献等を中心に選定する。スケジュールと各回の候補文献は以下。 【イントロダクション】 1.学習歴の聴取と対象文献の確定: 4/12 【A: 産業史・産業論の理論的基礎】 4/19; 4/26; 5/10; 5/17 ・Teece, David, Reflection on Firm and Industry Dynamics, In: The Oxford Handbook of Industry Dynamics edited by Kipping, Kurosawa and Westney. forthcoming ・Carlsson, Bo, Industrial Dynamics: The Journey and the Future. In: The Oxford Handbook of Industry Dynamics edited by Kipping, Kurosawa and Westney. 2022 https://www.oxfordhandbooks.com/view/10.1093/oxfordhb/9780190933463.001.0001/oxfordhb-9780190933463-e-36 ・Abernathy, William J., and J. M. Utterback Patterns of Industrial Innovation, Technology Review, Vol. 80, 1978, pp. 41-47. ・Gereffi, Gary, Development, Global Value Chains, and Industry Dynamics [tentative title], The Oxford Handbook of Industry Dynamics edited by Kipping, Kurosawa and Westney, forthcoming 【B: 個別産業史】 5/17; 5/24; 5/31; 6/7; 6/14; 6/21; Kipping, Kurosawa, and Westney (eds) The Oxford Handbook of Industry Dynamics, 2022/Forthcoming の各章から選定。以下の各章など。 ・Stokes, Ray, Chemical Industries: Changes in Products, Processes, Actors. ・Tumasjan, Andranik, Industry Emergence between Technology and Zeitgeist: The Case of Blockchain and Crypto ・Sydow, Jorg, Georg Schreyogg, and Takahiro Endo, Industry Dynamics and Path Dependencies: Wind Energy in Europe and Asia ・Wright Christopher and Daniel Nyberg, Planetary Challenges: The Fossil-Fuel Industry, Climate Change, and the Disruption of the World 【C: 産業政策: 経営史と組織論の観点で】6/28; 7/5; 7/12; 7/19 ・島本実『計画の創発: サンシャイン計画と太陽光発電』有斐閣 2014年 【フィードバック】 7/26 |
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Evaluation Methods and Policy |
[評価方法]平常点による。平常点は以下の要素で評価する。 毎回の授業に関する事前準備(討論に備えての論点・疑問点提示)40% 授業中の討論への貢献(30%) 事後フィードバック(30%) [評価の要素・方針] 「到達目標」に掲げた読解・分析能力,プレゼン・討論能力,発展的な考察の能力を絶対的な到達度により評価する。 [成績評価の種別]素点(100点満点)による |
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Course Requirements | 経済史・経営史分野に限らず歴史関心を持つ大学院生の参加を歓迎するが,経済史・経営史に関する基礎的な知識を欠く者には,基礎科目である「世界経済史・経営史」を優先的に受講することを推奨。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業前に必ず指定文献を読み,PandAの「課題」を用いて授業で使用する討論票をアップロードすること。また授業後にも同様に,PandAを用いてフィードバック票を提出すること。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 「授業計画と内容」欄を参照。 |