Biomaterials Design 4

Numbering Code G-AGR02 6BA55 LJ80 Year/Term 2022 ・ Intensive, Second semester
Number of Credits 1 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name NAKAMURA MASASHI (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor)
Outline and Purpose of the Course 木材を多用した空間の人への正あるいは負の影響は,経験則や権威によるのではなく,科学的なエビデンスに基づいて評価されるべきである(EBD(Evidence Based Design)の考え方).例えば木材の有る部屋と無い部屋が用意され,ここに被験者が誘導されて何らかの心身の反応が測定されたとする.木材の有無によって人の反応に差が生じたかどうかを検証し,木材のある部屋と無い部屋の特徴を何らかの物理量で表現できれば,「木材の特徴」と「人の特性」を定量的につなぐことができる.
本科目では「木材の外観的特徴を測る」ことと,「木材を見た人に生じる人の心身の反応を測る」ことに焦点を絞り,画像処理・解析法および被験者実験の手法について,実例を挙げながら講述する.
Course Goals ・材面の外観的特徴を顕在化する照明法と画像の取得方法,ヒトの視覚情報処理を考慮した画像解析法など,木材に特有の意匠を客観的に把握するためのアルゴリズムを理解する.
・官能検査,自律神経系反応測定,中枢神経系反応測定など,木材科学の分野で現在用いられている種々の「人を測る」手法について,基本的および応用的事項を理解する.
Schedule and Contents ・木に訊く(画像処理・解析法):画像関連機器およびそれらを用いた様々な解析法の機能や特徴について述べる.さらに,木材や木質材料の計量形態学的特徴の抽出と数量化,あるいは,それら材料が我々の視覚心理に及ぼす影響の究明,などへの利用について考える.(4回)
・ 心に訊く(官能検査法):モノが我々に与える印象を定量的に評価するにはどうすればよいか? そのために行われるイメージ調査(官能検査)について概説し,そこから得られる心理量の取り扱いについて講述する.(1回)
・体に訊く(生理応答測定):木材が人に及ぼす生理的影響について,その測定法と評価法を紹介するとともに,最近の研究動向について講述する.一部実演を交える.(2回)
・フィードバック(1回)
Evaluation Methods and Policy 出席状況,授業中のディスカッションへの参加,不定期に課すレポートなどにより総合的に評価する(素点(100点満点)評価).
評価基準及び達成度については,当該年度農学研究科学修要覧記載の[評価基準及び達成度]による.
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 2019年度に生物材料設計学特論2を受講した人は,本科目を引き続き受講することが望ましい.
Textbooks Textbooks/References 教員作成の資料(プリント)を配付する.
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