School Counseling(Educational and School Psychology)
Numbering Code | U-EDU04 29272 LJ47 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | Course Type | Lecture | ||
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2 | |
Instructor name | TANIGUCHI MAKIKO (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
教育相談の対象となる学校、生徒、保護者、教師などは全て生きている存在である。ゆえにただ理論を知り、理解するだけでは実践と結びつかない。よってこの授業では教育相談及び教育相談にまつわる理論や考え方を紹介しながら、現場で起こる事例や問題について、受講する学生が頭や五感を使って考え抜き、自分のものとしていくプロセスに重きを置く。 教職を目指す学生だけでなく、子どもや学校(大学を含む)に関わる仕事に関心がある学生も歓迎する。 授業は、教育相談について知っておくべき「知識」の講義と、 教育相談を実施する上で必要な「技術・態度」のワーク/事例検討/グループディスカッションの2本立てで行う。 (オンラインでの出席も可能な形態をとる予定である。) |
|||
Course Goals |
教育相談を実践するにあたって必要な、教育相談の理論と視点を理解する。 また教育相談の実践に不可欠な基本的態度を身につける。 |
|||
Schedule and Contents |
各回以下のように予定しているが、授業の進行具合やその時々に必要なテーマを 織り込むため、変更する場合がある。 変更の場合は授業内にてアナウンスする(準備の必要なものについては PandAでも連絡する)。 第1回:オリエンテーション・なぜ「教育相談」が求められているか:授業のオリエンテーションを行う。そもそも教育相談がなぜ必要なのかを検討する。 第2回:教育相談の基本的態度、いわゆる心の問題の考え方について理解する。 また、聴くこと・話すことのロールプレイを行う。 第3回:教育相談の基本的理論:傾聴、受容といった教育相談の姿勢についての理論を学び、ロールプレイを行う 第4回:「問題」についての相談、「悩み」についての相談:ロールプレイを通して、「問題」や「悩み」に関する教育相談について考える。 なぜ「問題」は生まれるのか、そもそも「問題」や「解決」とはどのようなもの なのかを検討する。 第5回:「不登校」の子どもに会う:不登校に関する理論を学び、事例を通して不登校の子どもついての考えを深める。 コミュニケーションの意味の多様性をワークで体験する。 第6回:「いじめ」の加害/被害の子どもに会う:いじめ、自死に関する理論を学び、事例を通していじめの加害/被害の子どもについての考えを深める。 非言語的コミュニケーションをワークで体験する。 第7回:「非行」の子どもに会う:非行に関する理論を学び、事例を通して非行の子どもについての考えを深める。 引き続き、非言語的コミュニケーションをワークで体験する。 第8回:「学級崩壊」とは:学級崩壊では何が起こっているのか、そして学級崩壊にどう出会っていくのかについての考えを深める。 グループで事例を検討する。 第9回:SNSのコミュニケーション:SNSを巡って子どもたちに起きている問題を考え、学校としての対応を検討する。 グループで事例を検討する。 第10回:虐待/ヤングケアラー/貧困の問題:子どもを取り巻く環境の1つである 家庭の問題に焦点を当て、そこで生きる子どもの心について考える。また学校でどのような関りができるのかをグループで検討する。 第11回:保護者面接:教育相談では保護者に出会うことも多いが、特に若い教師にとって、自分より上世代の保護者対応は苦慮することも多い。その“苦慮”から保護者に会う時のポイントを考えていく。 保護者面談のロールプレイを見聞きし、考えたことをグループで共有する。 第12回:教育相談で知っておきたい医療の知識:学校では発達障害、精神疾患等を 抱える子ども及び保護者に出会うことも多い。最低限必要な医療の知識について 知る。 第13回:関係性、教師となる「私」を問う:相談をする人、受ける人、それぞれの個性および二人の関係性が相談に大きな影響を与えている。ではどのような“影響”なのかを検討していく。 第14回:教育相談における「倫理」について:相談は人のこころを守り、こころに出会う場である。そこには相当な倫理意識がなければむしろ相談は危険なものとなり得る。まずは倫理的な意識をもつことを目指して事例を検討する。 第15回:レポート課題についてのフィードバック |
|||
Evaluation Methods and Policy |
学生に対する評価 【評価方法】毎回の授業における小レポート30%、期末レポート70%によって総合的に評価する。 【評価方針】到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。 |
|||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
予習については、各回関連するテーマについて自分なりに考えたり文献を読んだりしておくこと。 復習については、授業で扱ったテーマ、意見について自分なりに考え、ディスカッションや文献等の情報を通して、さらに自分の考えを深めること。 |
|||
Textbooks | Textbooks/References | 配布する資料に沿って進める。 | ||
References, etc. |
教職教養講座 第11回 教育相談と学校臨床, 桑原知子編著, (協同出版), ISBN:978-4-319-00333-4 新装版 臨床心理学ノート, 河合隼雄, (金剛出版), ISBN:978-4-7724-1568-2 |
|||
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: A course with practical content delivered by instructors with practical work experience |