Introduction to Cultural Policy

Numbering Code U-EDU03 22513 LJ42 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name SANO MAYUKO (Graduate School of Education Professor)
Outline and Purpose of the Course  本講義では、文化政策を広く「文化の観点から国づくり、社会づくりを考えること」、ひいては「一国の文化の将来を構想すること」「ある社会の人々の生き方を選択すること」と捉える。国際社会のなかでどのように生き抜くかという選択を求められた近代日本の国づくりは、その意味で、まさに文化政策そのものであったと言うことができる。
 こうした視点に立ち、この授業は日本の近現代史を「文化政策史」として学び直す形で進められる。そのような広義の文化政策のなかで、文化財保護政策、芸術振興政策、文化交流政策等、狭義の文化政策と言うべき個別専門分野の歴史と現状も取り上げる。ただし、制度等に関する具体的な知識よりも、つねに「何のため?」「誰のため?」を考え、個々の人間にとっての文化政策の意味、問題点を問う姿勢を獲得することを重視する。
Course Goals ・文化の視点に立って日本近現代史をたどる経験を通じ、現代日本社会の越し方を理解し直す。
・文化政策を専門領域としようとする学生は、これを国づくり全般にかかわる問題として広く捉える視座を獲得し、その後の研究においても狭義の理論的考察やノウハウ論に偏ることなく、歴史的かつ実践的に、現実社会に即した文化政策を議論する力を身に着ける。
・さまざまな専門分野に進む学生が、広義の文化政策という視点から人間や社会を見直す応用力を身に着ける。
Schedule and Contents 進行予定は概ね以下のとおり。

①イントロダクション 文化政策とは何だろうか
②対外関係の急展開と文化財保護からのスタート
③  〃
④国家・国民形成のための芸術政策
⑤帝国主義の進展と大国日本の表象
⑥意識化される文化政策
⑦  〃
⑧占領下の動向
⑨「文化国家」の建設
⑩「戦後」からの脱却
⑪バブル経済の影響
⑫「文化」抜きの文化政策へ
⑬観光政策化する文化政策
⑭ユネスコ主導による国際文化政策の台頭
⑮まとめとフィードバック
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】期末試験による評価。


【評価方針】到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各回の授業内容を十分に反芻して次回に臨むこと。

また、各回の授業後には短いコメント(感想)を提出していただきます。
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience
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