Teaching Methods in Science I
Numbering Code | U-EDU04 29167 LJ47 | Year/Term | 2022 ・ Year-round | |
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Number of Credits | Course Type | Lecture | ||
Target Year | From 2nd to 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.4 | |
Instructor name | YAMASHITA YOSHIKI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
内容: 「理科教育は何のために,なぜ行うのか(目的)」,「理科教育では,何をどのように指導するか(内容・方法)」,「理科の評価はどのように行えばよいか(評価)」,さらには,理科の特色である「実験・観察はどのように指導すればよいか(実験・観察指導)」について,以下の諸点に留意して解説する。 ① 理科教育は何のために,またどのように行われてきたかに触れ,理科教育と子どもの育ちの関係について明らかにする。 ② 理科の授業づくりについて理論と実践の両面から概説し,具体的な事例を通して学校理科の授業を行うための基礎的な力量(限られた内容を多様な個人に伝えるための多彩な指導力)を育成する。ICTの有効活用については事例を通して、その効果等について実感させる。 ③ 理科の特色である実験・観察について,主体的・能動的働きかけとしての「観察・実験」の意義,またその有効な運用の仕方について言及する。 なお,実践との関連では,メンター教員による模範授業,フィールドリサーチ,またグループ学習によるロールプレイの実施,ワークショップ形式による発表会などを随時導入し,臨場感ある授業構成とする。また、学習指導要領での目玉であるAL(アクティブラーニング)についても、「深い学びを誘う」術として協同的・主体的学びを考察の対象とする。 |
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Course Goals |
理科教育の目標・内容・方法,及び評価について包括的に解説するとともに,授業理論や指導方法について具体的事例を通して考察し,理科の授業構成と授業実践にとって必要な基礎的力量を育成する。具体的には,以下の諸点を目標とする。 ① 理科教育に関する理論(内容,方法,評価等)について理解する。 ② 授業を行うための実践的な方法(ICTの有効活用を含む),及び技法を身につける。 ③ 理科教育固有の方法としての実験や観察について,その有効性や限界について理解する。 ④ 授業実践(模擬授業)を通して,理論と実践の乖離,また授業実践における課題等を認識し,よりよい理科授業を創造するための手段と適切な方法を身につける。 |
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Schedule and Contents |
模擬授業を通じて、理科教育の概要や基本的事項を確認し、各分野で習得するべき科学概念・探求の方法についての指導力を高める。適時関連した講義を行う。 第1回[講義] ガイダンス 第2回[講義] 理科の誕生と,その変遷(その1) 第3回[講義] 理科の誕生と,その変遷(その2) 第4回[講義・演習] 理科の誕生と,その変遷(その3) 第5回[講義] 理科の先生は教育者,それとも科学者か 第6回[講義] 学生の科学のイメージ,学校理科のイメージを問う 第7回[講義・演習] 学校理科の授業実践例の紹介(課題意識の醸成をはかる) 第8回[講義] 学習指導案の書き方(その1) 第9回[講義] 学習指導案の書き方(その2) 第10回[講義] 授業を支える授業論・学習論(ICTの有効活用を含む)(その1) 第11回[講義] 授業を支える授業論・学習論(ICTの有効活用を含む)(その2) 第12回[講義] 理科の評価をどう行うか 第13回[講義] 実験観察の意義と、その有効な運用について(ICTの有効活用を含む) 第14回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(1) 第15回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(2) 第16回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(3) 第17回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(4) 第18回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(5) 第19回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(6) 第20回 学生による模擬授業演習・相互検討,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(7) 第21回[講義]深い学びを誘う学習・教授法とは何か。エキスパート教員の実践例の紹介 第22回[講義]開発教材の意義,社会との連携の意義 第23回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(8) 第24回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(9) 第25回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(10) 第26回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(11) 第27回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(12) 第28回 学生による模擬授業演習・相互批評,及びそれに関連した授業論・学習論についての講義(13) 第29回[講義] 学生による模擬授業の総括(その1)、および教員採用試験問題に見る問われている教師力とは何か。 第30回[講義]学生による模擬授業の総括(その2)、これからの理科教育に期待すること |
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Evaluation Methods and Policy |
評価方針は到達目標について、教育学部の成績評価の方針にしたがって評価する。 指導案の的確な作成,またそれに基づいた授業構成を通して,受講生相互による批判等を踏まえてお互いのレベルアップを目指す科目が「理科教育法Ⅰ」である。 したがって,出席を重視し(3分の2以上),積極的な参加(模擬授業・レポートの提出)を前提とする。なお,前期には小テストを2回実施する。 出席等の条件を満たした受講生を対象に,下記の方法で評価を行う。 【小テスト(30%)】(年2回) 【模擬授業の成果(60%)】(学習指導案の作成,グループ評価、個人評価、相互評価) 【探究課題(10%)】 (模擬授業を経て抱いた課題に対するレポート評価) |
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Course Requirements | 開講初日に履修者数調整を行うことがあるので必ず出席すること。理科教育法Ⅱでは,個人によるより実践的な授業づくりを行うので,理科教育法Ⅰ.Ⅱの順で計画的に履修するようにしてください。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
①教科内容に関する専門的知識については前提としているが,小中高等学校の理科の系統的な流れについては,教科書や文科省検定教科書,また学習指導要領解説(理科)を用いて事前に図書館等で調べておくこと。 ②教職専門科目の基礎知識、特に教育心理等の様々な手法については,実際の模擬授業においても駆使するよう指示するので,授業と並行して学習を深めておくことが望ましい。 ③適宜、教員採用試験問題を課題として出すので,生徒に指導するという立場で解いておくことが肝要である。自身が解けるのは当たり前で,それをいかに生徒に分からせるか,さらには解くことで興味関心をいかにあたえるかという観点で研究を深めて欲しい。 ④中・高等学校現場を知るという機会を随時設けたい。なお、その実施には、時間割り上の制限もあることから、実施前には相談の上、行うようにする。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
中等理科教育, 山下芳樹, (ミネルヴァ書房), 基礎基本をどのように授業づくりに生かすかについて各科目ごとに紹介している すべての答えは小学校理科にある(電気・磁気編), 山下芳樹, (電気書院), ISBN:978-4-485-30098-5, 副題「小学生が大学入試問題を解く」、何が基礎基本かを例題を通して明らかにする 随時講義資料も配布する。近刊「中等理科教育詳説(仮称)」(ミネルヴァ書房)を使用する予定であるが,具体的には追って指示する。 |
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References, etc. |
『学習指導要領解説』(小学校・中学「理科」)他,適時講義中に紹介する。 |
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Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: A course with practical content delivered by instructors with practical work experience |