Introduction to Teacher Education

Numbering Code U-EDU04 29261 LJ47 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.5
Instructor name HASEGAWA YUTAKA (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 【テーマ】教育専門職としての教師のあり方
【概要】
 変動著しい現代社会において、学校改革、カリキュラム改革、教師教育改革が急速に進行している。教師に対する社会・世間のまなざしがきわめて厳しいなかで、初任期から高い「実践的指導力」を有することが強く求められている。教師の仕事はなによりもまず子どもの学力・学習状況や心のありようをよりよく理解し、一人ひとりの成長・発達を促すことにある。そのためには、教師は個々の資質・能力の向上とともに、集団・組織(チーム)としての力量の形成・発揮が重要である。またスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを含む教育関係職、保護者や地域住民、専門家等と連携協働して学校づくり、カリキュラムづくりに取り組むことがいっそう求められる。
 授業では、教師の社会的使命やその意義、教師の仕事とその役割、教師の成長と教師教育(養成・採用・研修の各段階)、教師の職務内容や服務、身分上の義務、教職の課題と展望等について、制度・政策や具体的な事例等を取り上げて考察する。また受講生の意見発表やグループ討論、小課題等を通じて理解を深めるとともに、現職教員や教育委員会等の協力を得ながら、教職を志す受講生が自らの進路・職業について深く追究し、適性や選択を考える機会とする。なお、コロナ禍が継続する中にあっては、オンライン形式も活用した授業を行うなど、授業形態や進行等に変更がありうる。
Course Goals ・社会や学校のあり様が大きく変化するなかで、教職の社会的意義や教師の現代的役割について理解する。また、研修や服務・身分上の義務等も踏まえて、教職という職業や教員の日常の職務内容に関して理解する。
・進行する学校・教育改革のなか、子ども理解を深めつつ、求められる資質能力を理解するとともに、個々の力量の形成に加え集団・組織(チーム)としての力量の発揮、さらには学校内外の専門家等との連携協働等の必要性・重要性を理解する。
・自らの教育・学校体験をふりかえり、他の教育関係職等の理解を踏まえつつ、自らの適性を判断し、目指す教師像や望ましい教師観を確立する。
Schedule and Contents 第1回 :教職とは何か―教師の現代的使命と教職の社会的意義
第2回 :専門職としての教師
第3回 :教師の仕事・役割(1)―教科指導―
第4回 :教師の仕事・役割(2)―生徒指導―
第5回 :教師の仕事・役割(3)―学級・学校経営等―
第6回 :求められる教師像と教師教育(現職教員もしくは教育委員会と共同)
第7回 :教師の成長と教師教育(1)―養成―
第8回 :教師の成長と教師教育(2)―採用―
第9回 :教師の成長と教師教育(3)―研修―
第10回:教師の職務と服務・身分保障(1)―待遇と生活条件―
第11回:教師の職務と服務・身分保障(2)―分限と懲戒―
第12回:教師の仕事とその評価
第13回:多様化する教育関係職との連携―SC・SWW等
第14回:学校の変容と学校内外の連携協働―「チーム学校」・コミュニティスクール
第15回:期末レポート試験
第16回:フィードバック 現代社会における教師の課題と展望
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
 ① 授業内での発言やグループ討論の様子、小課題の提出、および② 期末レポート試験、①、②を50%、50%として、総合的に評価する。

【評価方針】
 到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements 可能であれば、教育学、教育心理学関係の授業を1科目以上は履修していること。
Study outside of Class (preparation and review) 受講生には、自らの教師像や教職観を養うために現職教員や教師経験者の実践記録等を数多く読むことを求める(一部は授業内でも紹介する)。中央教育審議会答申を含む最新の教員政策等については、授業内で意見を求めることもあるので、事前学習しておくこと。なお、教科書等については該当・関連箇所について目を通しておくこと。また、講義内容等を深めるための質問等にかかわっては、連絡方法等をPandAやzoomのチャット等を通じて伝える。
Textbooks Textbooks/References 教師になること、教師であり続けること, グループ・ディダクティカ編, (勁草書房), ISBN:978-4326299010
References, etc. 新・教職入門 (改訂版), 山崎準二ほか編著, (学文社,2020), ISBN:9784762029608
教職教養講座第1巻 教職教育論, 高見茂・田中耕治ほか, (協同出版,2017), ISBN:978-4319003228
時代を拓いた教師たち2―実践から教育を問い直す, 田中耕治編著, (日本標準,2009), ISBN:978-4820804222 , シリーズ1(戦後教育実践からのメッセージ )もあわせて読むと理解が深まる。
講座教師教育学 全3巻, 日本教師教育学会編, (学文社)
教職実践演習ワークブック, 西岡加名恵・石井英真・北原琢也・川地亜弥子, (ミネルヴァ書房,2013), ISBN:978-4623066513
深い学びを紡ぎだす: 教科と子どもの視点から, グループディダクティカ, (勁草書房,2019), ISBN:978-4326251322
その他、授業内にて紹介する。
Related URL https://www.mext.go.jp/a_menu/01_h.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/002/index.html
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365665.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/index.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985_00002.htm
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