Teaching Methods in Japanese II

Numbering Code U-EDU04 29181 LJ47 Year/Term 2022 ・ Year-round
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name HIROTAKI MICHIYO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course テーマ:国語科授業理論について理解を深め、国語科の資質・能力の育成に資するよう指導の実践能力を身につけよう。

 前期においては、国語科教育の歴史、理念、実践課題について理解し、教材研究と教材開発力を身につけるために、国語科の目標・内容・方法・評価の一体的な考察をすすめていく。
 後期においては、授業づくりの基礎的な事項・事例を検討し、具体的な実践能力(国語科授業構想力、授業展開力(国語学力把握力・国語学習深化力・国語教材把握力・教育話法)、国語科授業評価力)の育成をはかる。
 生徒の興味・関心を喚起しつつ、質の高い授業が展開できるよう、受講生一人ひとりが常に学び続け問い続ける意識を持ち、国語科教師としての力量の向上を目指す。
Course Goals ・最新の国語科教育の背景、その理念、方法、課題について理解する。
・国語科の諸領域における事例を検討し、指導内容・方法を習得する。
・国語科の教材研究・教材分析に関する基本的事項を理解する。
・国語科の授業を構想し、学習指導案の作成ができるようになる。
・国語科の授業づくりのスキルを身につけ、模擬授業の実践ができるようになる。
・自他の模擬授業の検証ができるようになる。
・自他の模擬授業やディスカッションをふまえて、自身の学習指導案の改善ができるようになる。
Schedule and Contents  基本的には以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の理解度などに対応して順序やテーマの回数を変えることがある。
【前期】
第1回 国語科教育を学ぶために
第2回 国語科教育と資質・能力
第3回 国語科教育の構成と内容
第4回 国語科の制度と学習指導要領・教科書 
第5回 国語科の評価
第6回 領域別「話すこと・聞くこと」の学習指導
第7回 領域別「書くこと」の学習指導
第8回 領域別「読むこと」の学習指導
第9回 教材研究と教材開発
第10回 ジャンル別「小説教材」による学習指導の方法
第11回 ジャンル別「韻文教材」による学習指導の方法
第12回 ジャンル別「評論・論説教材」による学習指導の方法
第13回 ジャンル別「古文教材」による学習指導の方法
第14回 ジャンル別「漢文教材」による学習指導の方法
第15回 前半のまとめ

【後期】
第16回 国語科授業実践知の第一歩―模擬授業
第17回 国語科授業づくり1 諸要素とその基本
第18回 国語科授業づくり2 学習指導案の作成
第19回 国語科授業づくり3 発問計画―組み合わせて授業の流れを作る
第20回 国語科授業づくり4 板書計画―言葉の引き出し方と工夫
第21回 国語科授業づくり5 メディア教材・ICT活用を考える
第22回 模擬授業とディスカッション 現代文「小説」
第23回 模擬授業とディスカッション 現代文「詩歌」
第24回 模擬授業とディスカッション 現代文「評論」
第25回 模擬授業とディスカッション 古文「随筆・物語」
第26回 模擬授業とディスカッション 古文「和歌・俳諧」
第27回 模擬授業とディスカッション 漢文「唐詩」
第28回 模擬授業とディスカッション 漢文「史話」
第29回 模擬授業の総括―実践的な高さを目指す
第30回 国語科教育の今日的課題と展望 
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
前期:平常点評価(20%)、教材研究等を含むレポート・プレゼンテーション(30%)。平常点評価には、授業ごとに課す小レポート、ワークシートの内容を含む。
後期:模擬授業のための学習指導案の作成(10%)、模擬授業の準備・実施・授業後のレポート(30%)、ディスカッションと探究活動(10%)

【評価方針】
到達目標について、教育学部(または教育学研究科)の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements ・中学校国語科、高等学校国語科で学習してきた基礎的な知識や概念を身につけている。
・未来の教師として、将来国語教師として生徒の前に立つモチベ―ションを持っている。
・自分自身が中学校、高等学校で受けた国語科授業の経験を振り返り、改善点を整理している。
・一人ひとりが主体的に協働的に話し合い、教材研究・模擬授業できる資質・能力を持ち合わせている。
・国語の授業者に求められる優れた学び手としての豊かな言語生活を実行し、基礎的な勉強も不可欠と理解し、地道にこつこつと取り組む。
Study outside of Class (preparation and review) 【前期】
・各回の講義は、前時の講義をふまえながら進めるので、復習するとともに、不明な点は、担当教員や他の受講生にたずねるなどして理解していくよう心がける。
・テキスト本文の予習に毎回30分程度、テキスト章末の「課題」またはオリジナルの「課題」の作成を復習として課し、復習に毎回1時間程度の時間が必要である。
・プレゼンテーションに関しては、十分な時間をかけて構想を練り、予行練習を行い、プレゼンテーション後には省察の時間を十分にとることが望ましい。
【後期】
・自身の模擬授業の準備(構想から学習指導案の作成、板書計画の徹底と暗記、副教材・ワークシート等の資料の開発作成)、予行練習【通しで最低3回】に計10時間以上の時間が必要である。
・自身の模擬授業後については、省察と学習指導案の修正に3時間程度の時間が必要である。
・模擬授業後の研究会に積極的に参加し、模擬授業を検証する復習を30分程度、持続的に励行し、国語科授業づくりのための課題を追究することが求められる。
Textbooks Textbooks/References 実践国語科教育法[第3版], 町田守弘編著, (学文社), ISBN:ISBN978-4-7620-2860-1
 随時、中学校・高等学校における検定教科書をコピーして配布する。
References, etc. 国語科教育の理論と実践, 甲斐睦朗監修, (現代教育社(2001年)), ISBN:ISBN4-906488-29-3
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編, 文部科学省, (東洋館出版社), ISBN:ISBN978-4-491-03470-6
高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編, 文部科学省, (東洋館出版社), ISBN:ISBN978-4-491-03640-3
「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 中学校 国語, 国立教育政策研究所, (東洋館出版社), ISBN:ISBN978-4-491-04132-2
「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 高等学校 国語, 国立教育政策研究所, (東洋館出版社), ISBN:ISBN978-4-491-04700-3
 その他、PandAを通して、授業資料をPDF等により電子的に配布したり、講義中にプリント等を配布したりするとともに、必要に応じて参考文献を紹介する。 
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