?International Law (Individuals, Dispute Settlement and Use of Force)
Numbering Code | U-ECON00 30933 LJ41 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 4 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd & 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.4・Wed.1 | |
Instructor name | TAMADA DAI (Graduate School of Law Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 本講義では、主として正常な国際関係が損なわれた場合における国際法の役割を扱う。それらは、大別して、国際違法行為に対する国際責任、国際紛争の平和的処理、国際安全保障、武力紛争法から構成される。このほか、国際法(総論・領域)で扱った国家管轄権の空間的側面に対応する人的側面として、個人と国家機関の問題をとりあげる。以上の諸分野に関連する国際法規則の内容を把握するとともに、その背景にある考え方およびその具体的な適用状況について検討するのが本講義の目的である。 | |||
Course Goals | 外交関係、個人・人権、国家責任、紛争解決、安全保障、武力紛争にかかわる国際法に特有の基本的な知識を修得したうえで、これを国際社会や国内社会で発生する様々な具体的場面に関係づけて的確に理解できるようになること。 | |||
Schedule and Contents |
本講義では、以下の諸項目を考察する予定だが、進行状況で変更することがあり得る。 第1回:国際法における個人(1)国籍;外国人の地位 第2回:国際法における個人(2)犯罪人引渡しと難民の保護 第3回:国際法における個人(3)個人の国際犯罪 第4回:人権の国際的保障(1)人権保障の国際化 第5回:人権の国際的保障(2)各種人権条約の概要 第6回:人権の国際的保障(3)国際人権保障の実施措置 第7回:国際環境法(1)越境環境損害 第8回:国際環境法(2)地球環境問題 第9回:国家責任法(1)国家責任の概念;国家責任の成立要件 第10回:国家責任法(2)違法性阻却事由 第11回:国家責任法(3)国際請求 第12回:国家責任法(4)責任の解除 第13回:前半のまとめ 第14回:国際紛争の平和的処理(1)国際社会における紛争処理 第15回:国際紛争の平和的処理(2)非裁判手続;国際機構による紛争処理 第16回:国際紛争の平和的処理(3)裁判手続 第17回:国際紛争の平和的処理(4)国際司法裁判所の手続 第18回:国際紛争の平和的処理(5)国際紛争処理手続の多元的現象 第19回:武力行使の法的規制(1)武力行使の禁止 第20回:武力行使の法的規制(2)集団安全保障制度とその展開 第21回:武力行使の法的規制(3)自衛権 第21回:武力行使の法的規制(4)その他の個別的武力行使の形態 第22回:武力行使の法的規制(5)軍縮・軍備管理 第24回:武力紛争法(1)武力紛争法の歴史 第25回:武力紛争法(2)武力紛争法の適用 第26回:武力紛争法(3)武力行使と交戦法規 第27回:武力紛争法(4)武力紛争における保護の対象 第28回:武力紛争法(5)武力紛争法の履行確保手段 第29回:武力紛争法(6)中立制度 第30回:まとめ |
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Evaluation Methods and Policy | 期末試験(110分)による。本講義で扱う分野に関連する国際法規則の内容を的確に把握し、その背景にある考え方を理解しているかどうかを問う。 | |||
Course Requirements | 国際法(総論・領域)を履修していることが望ましい。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 本講義ではPandA又はKULASISを通じてレジュメを事前に配布する予定であり、それにあわせて教科書や参考書の該当部分をあらかじめ読んでくることが求められる。なお、講義で解説する国際・国内判例についても、判例集で事前に目を通しておくことが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
国際法(第4版), 浅田正彦編, (東信堂、2019年), 主にこの本を教科書として用いる予定である。 コンサイス条約集[第2版], 位田隆一・最上敏樹編修代表, (三省堂、2015年), ISBN:978-4-385-32325-1, 東信堂や有斐閣の条約集でも可。第3版が2022年に出版される可能性あり。 |
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References, etc. |
国際法判例百選[第3版], 森川幸一他編, (有斐閣、2021年), ISBN:978-4-641-11504-0, 判例集としては百選を主に使用する予定。 実践国際法[第2版], 小松一郎, (信山社、2015年), ISBN:978-4-7972-8045-6 国際法, 酒井啓亘他, (有斐閣、2011年) 国際法学講義[第2版], 杉原高嶺, (有斐閣、2013年), ISBN:978-4-641-04664-1 判例国際法[第3版], 薬師寺公夫・坂元茂樹・浅田正彦・酒井啓亘編集代表, (東信堂、2019年), ISBN:978-4-7989-1558-6 |