Constitutional Law (Fundamental Human Rights)
Numbering Code | U-ECON00 30930 LJ41 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 4 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd & 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2・Thu.2 | |
Instructor name | MORI TORU (Graduate School of Law Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 本講義では、基本的人権の基礎理論に関する考察を行った上で、日本国憲法第3章の規定に関する解釈論について、最高裁判例の動向に注意しながら、検討を行う。各基本的人権規定の文言の解釈や関連する法理及び基準について基本的な理解を図るとともに、これらの法理・基準を具体的事件に適用するための基礎となる能力を身に付けることを目的とする。 | |||
Course Goals | (1) 憲法上保障されている基本的人権について、その保障の趣旨、内容及び範囲について理解できるようにする。(2)権利の制約が憲法上正当化できるか否かを審査する際の基本的な枠組み及び考え方について理解できるようにする。(3)基本的人権の保障に関わる基本的な事例において、憲法上の争点を整理し、(1)(2)で身に付けたことを用いて判断し,適切な解決を構想することができるようにする。 | |||
Schedule and Contents |
以下は講義進行の目安であり、実際の講義において多少のずれが生じる可能性はある。 第1回 イントロダクション及び人権総論① 第2回 人権総論② 第3回 人権享有主体性 第4回 人権保障の妥当範囲 第5回 幸福追求権① 第6回 幸福追求権② 第7回 法の下の平等① 第8回 法の下の平等② 第9回 法の下の平等③ 第10回 思想・良心の自由 第11回 信教の自由 第12回 政教分離 第13回 学問の自由、表現の自由(総論)① 第14回 表現の自由(総論)② 第15回 表現の自由(各論)① 第16回 表現の自由(各論)② 第17回 取材の自由 第18回 集会の自由、結社の自由、通信の秘密 第19回 職業選択の自由 第20回 財産権① 第21回 財産権② 第22回 人身の自由① 第23回 人身の自由② 第24回 生存権 第25回 教育を受ける権利 第26回 労働基本権 第27回 国務請求権 第28回 参政権① 第29回 参政権② 第30回 まとめ |
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Evaluation Methods and Policy | 期末試験による。基本的人権保障の意義を理解した上で、到達目標(1)(2)に掲げた知識を習得しているか否か、及び到達目標(3)に掲げた分析力,判断力及び構想力が身に付いているか否かを論述試験によって問う。 | |||
Course Requirements | 「憲法(統治機構)」を履修しておくことが望ましい。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 毎回の授業の予習として、教科書の該当箇所及び取り扱われる判例を読んでくること。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
憲法Ⅱ 人権 (第3版), 毛利透・小泉良幸・浅野博宣・松本哲治, (有斐閣,2022年), 教科書の第3版は新年度直前に刊行予定。 憲法判例百選Ⅰ,Ⅱ (第7版), 長谷部恭男ほか, (有斐閣,2019年) 講義は毛利ほか『憲法Ⅱ 人権』を教科書として用いつつ行う。同書は毎回必ず携帯すること。判例百選は講義において適宜参照することがあるが、それ以外にも、判例についての知識を増やすために自習用に用いるとよい。 |
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References, etc. |
憲法Ⅱ 人権 (第2版), 新井誠・曽我部真裕・佐々木くみ・横大道聡, (日本評論社,2021年) 日本国憲法論(第2版), 佐藤幸治, (成文堂,2020年) 憲法概論Ⅱ 基本権保障, 大石眞, (有斐閣,2021年) その他の参考文献は、授業において、適宜指示する。 |