advanced seminar

Numbering Code U-ECON00 30030 SJ43
U-ECON00 40040 SJ43
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.4・5
Instructor name TAKEZAWA HIROYUKI (Graduate School of Economics Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:近代における社会形成原理の諸相の分析(前期からの継続テーマ)

近代とはどのような特徴を持った時代であり、人間集団である社会を成り立たせ維持するための近代特有の原理とはどのようなものであり、それらに関してどのような議論の諸相があるのでしょうか。これらの問いに対する回答を、著名な思想家の議論を分析・議論するなかで、考えたいと思います。そしてそのことによって、私たちが現在・将来にどのような社会を理想とすべきなのかなどについて各自が考察するきっかけを得られることを目標にしています。
Course Goals 1.【文献読解能力】人文社会科学に関する高度な内容を持つ文献を十分に読みこなす能力を身に着けること。
2.【対話能力】他者の異論との接点を探りながら議論を進められるようになること。
3.【説明能力】自分自身の意見や解釈を明快に提示できる能力と技術を身に着けること。
4.【調査能力】学士課程修了者にふさわしい、高度な調査能力を身に着けること。
Schedule and Contents 前期の内容を引き続いて行う。最終的には、卒業論文を完成することで、2年間の演習の仕上げとする。
 読解状況によって変更しますが、おおむね、以下のような内容と回数で授業を行います。
 第一回:イントロ
 第二~八回:文献講読(1冊ないし2冊の講読)
 第九~十四回:文献講読(1冊ないし2冊の講読)
 第十五回:全体のまとめ
 なお講読に合間に、卒業論文の中間報告を行います。
Evaluation Methods and Policy 恒常的参加(20%)、分担報告(30%)、そして卒業論文の提出(50%)が必要です。レポートの執筆経験がなくてもサポートしますので、「やる気」さえあれば十分です。先輩たちもグループ・ディスカッションを経て立派な論文を完成しています。この作業を通して学問的な達成感を味わって欲しいと思います。なお4回以上の欠席は単位取得できません。また分担報告と卒論は、到達目標の達成度に基づいて採点します。
Course Requirements 1.議論を楽しめ、人間や歴史への強い興味があること。
2.ゼミ運営に積極的に参加する意欲があること。
3.入門演習ならびに2回生演習(他の教員のものも含む)を受講していること(この要件について、特段の事情がある場合は事前に相談すること)。
4.ワープロソフトを使いこなし、電子メールのやり取りが可能なこと。
5.学部上回生にふさわしい文献検索能力を身に着けていること。
Study outside of Class (preparation and review) 授業は文献の精読と議論が柱ですので、日常から、文献読解能力と対話能力とを鍛えるように心がけてください。また毎回の授業で用いる素材(書籍の特定部分)については十分に咀嚼して、関連事項の調査や、論点を事前に考えてくるなどの積極性を発揮してほしいと思います。そして報告を分担する回には、当該書籍のまとめと論点やコメントなどを明確に記載したレジュメを作成してきてください。
Textbooks Textbooks/References 以下の書籍が、教科書の候補です。

<18世紀前後の著作>
ロック『統治二論』;ホッブズ『リヴァイアサン』、『ビヒモス』;スピノザ『神学・政治論』、ルソー『社会契約論』:アダム・スミス『国富論』、『道徳感情論』、『法学講義』;ヒューム『市民の国について』、ミル『自由論』など。

<関連する著作>
アリストテレス『政治学』、『ニコマコス倫理学』;トマス・モア『ユートピア』;マキャヴェッリ『君主論』;カンパネッラ『太陽の都』など。
References, etc. 授業の中で適宜紹介しますが、以下の文献をとりあえずあげておきます。

内田義彦『社会認識の歩み』;大塚久雄『社会科学における人間』;E.H.カー『歴史とは何か』;水田洋『社会科学の考え方』;山田由美子『原初バブルと《メサイア》伝説』;ガルブレイス『バブルの物語』;ダッシュ『チューリップ・バブル』など。
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