advanced seminar

Numbering Code U-ECON00 30030 SJ43
U-ECON00 40040 SJ43
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.4・5
Instructor name HISANO SHUJI (Graduate School of Economics Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:農業と食料をめぐる政策課題
この演習の年度を跨いだ共通テーマは「ローカルからグローバルまで、食と農をとりまく諸問題に敏感になる」である。本年度の前期は過年度に引き続き、農業経済/政策論の研究者・学習者のみならず、農水省関係者、自治体農政部、農協関係者、そして食と農に関心をもつ消費者に広く読まれている(読まれるべき)『農業と経済』をテキストに取り上げ、受講者が興味をもったテーマを取捨選択しながら輪読し、適宜補足的な解説を加えながら、参加者全員で議論し、認識を深めていく。
Course Goals 農業と食料をめぐる政策課題は多岐に渡っている。月刊誌時代の『農業と経済』で取り上げられた特集テーマには、TPP合意の農業・農村・食料への影響、日本の食文化、過疎問題、農村における再生可能エネルギー、福祉農業、食品の安全と表示、スマート農業、中国農業、地方創生、農産物マーケティング、農協制度改革、集落営農と法人化、生物多様性との共存、小さな農業の可能性、食品ロス、地域農林行政、学校給食と地域農業、ポストコロナ時代の日本農業、食からの地域づくりなどがあり、『季刊 農業と経済』でも引き続き「食と農の世界をたてなおす:政策と実践と知の総合化」が目指されている。本演習での学習を通じて、農業・食料をめぐる問題が、ローカルからグローバルまで、川上(生産)から川下(消費)まで、経済・経営から行政・環境・福祉・教育・文化まで、多角的で学際的な視点とアプローチを必要としていることが明らかになるだろう。
Schedule and Contents 本演習は次のようなメニューから構成される。なお、本演習は2回生演習と合同である。

①各回の担当者が『日本農業新聞』一週間分の記事を紹介し、最新の情勢を把握する。適宜、『日本経済新聞』等の記事と対比させ、食と農をめぐってマスメディアが果たしている役割について検証する。

②テキストを輪読しながら、食と農をめぐる諸問題の理解を深める。具体的にどの特集号を取り上げるかは、受講者の関心と希望を踏まえて開講後に決定する。なお、『季刊 農業と経済』の特集テーマは以下のようになっている。
2021夏 食と農(いのち)の世界をたてなおす:政策と実践と知の総合化
2021秋 地域圏フードシステム:フランスを手がかりに、都市の食を構築しなおす
2022冬 日本の食を支える「米・麦・大豆」:国内産の価値を拡げる
2022春 食と地域を支える:農業ビジネスの新しいかたち
2022夏 移住が創る農山村イノベーション:コロナ後の新世代(仮)

③農業・農村の現場を訪問し、食と農をめぐる問題のアクチュアリティを確認する。大学院東アジアコース科目「On-site Research Training」と合同で実施する。留学生の目から見た「日本の農業・農村」理解に接することで、日本人学生にも新たな発見がもたらされることを期待している。

第1週)ガイダンス
第2~5週)テキストA輪読
第6~9週)テキストB輪読
第10~13週)テキストC輪読
第14週)総括
第15週)後期のグループワークに向けた準備
Evaluation Methods and Policy レポート発表(70%)と議論への参加態度(30%)に基づき評価する。
Course Requirements 農業・食料・農村をめぐる問題に関心を持っていることが必要条件。
Study outside of Class (preparation and review) 新聞の担当者、輪読テキストの担当者のみならず、テキストについては全員の予習が不可欠である。その他、必要に応じて適宜指示する。
Textbooks Textbooks/References 取り上げる特集号を決定次第、各自が入手する。
References, etc. 必要に応じて適宜指示する。
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