advanced seminar

Numbering Code U-ECON00 30030 SJ43
U-ECON00 40040 SJ43
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name HASEGAWA MAKOTO (Graduate School of Economics Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 本演習では、公共経済学の理論と実証分析の手法を学ぶ。公共経済学とは、政府の活動・役割(公共政策)をミクロ経済学や統計学・計量経済学の手法を用いて分析する応用ミクロ経済学の一分野である。この演習では、公共経済学の理論を教科書を輪読しながら演習形式で学ぶ。さらに、税・財政・社会保障制度など、現実の制度や政策の効果をデータを用いて検証した学術論文を輪読し、実証分析の手法を学ぶ。4回生は各自が関心のある研究テーマを設定し、教員の指導の下で研究・調査を行い、論文(ゼミ論文か卒業論文)を作成する。
Course Goals 標準的な公共経済学の理論を理解すること。公共政策の実証分析の手法になじみ、(比較的簡単な)学術論文を読みこなすことができるようになること。自ら関心のある研究テーマを見つけ、分析に取り組み、論文の形にまとめること。論文執筆を通して、データの数値や分析結果を正しく解釈し、説得力のある議論を展開する能力を磨くこと。さらに、演習での発表や議論を通して、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も磨いてほしい。
Schedule and Contents 公共経済学の教科書や学術論文を輪読しながら、公共経済学の理論と実証分析の手法を学ぶ。輪読する本は、下記に参考書として挙げた林・小川・別所(2010)やHindriks and Myles (2013)などを候補として考えている。扱うトピックは、税・財政・社会保障制度を中心に、受講生の関心も考慮して決める。学術論文は、受講生の統計学・計量経済学の知識にも配慮しながら、段階的に専門性の高い論文を読む。必要に応じて計量経済学の学習も行う。

受講生は教科書や論文の指定された箇所を事前に読んだ上で演習に参加する。毎回報告担当者を決め、担当者に概要を報告してもらい、疑問点などを全員で議論する。

演習は3・4回生合同で行う。4回生は税・財政・社会保障制度など公共経済学のトピックに関する独自の研究テーマを見つけ、教員の指導の下でデータを用いた実証分析(あるいは理論分析)に取り組む。後期の終わりまでに研究成果をもとに論文を執筆し、卒業論文あるいはゼミ論文として提出することを目指す。

授業スケジュールは以下の通り。ただし、受講生の関心や学習の進捗状況に応じて順番や回数は調整する。例えば、前期は公共経済学の理論、後期は計量経済学や実証研究を学ぶなど、前期と後期で学習するテーマを切り替えることもありうる。
第1-6回:公共経済学や計量経済学の理論の学習
第7-12回:学術論文の輪読、データ・実証分析の手法の学習
第13-15回:研究・調査内容の発表
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業への参加状況、発表・報告、課題等)により評価する。
Course Requirements ミクロ経済学と計量経済学の基礎知識があることを履修要件とする。
Study outside of Class (preparation and review) 毎回事前に教科書や論文の指定箇所を読む。報告担当者は報告内容をまとめた資料を作成する。受講生には専門基礎科目の計量経済学と専門科目の公共経済学を受講することを推奨する。
Textbooks Textbooks/References 受講生と相談の上で決める。
References, etc. 計量経済学, 西山慶彦・新谷元嗣・川口大司・奥井亮, (有斐閣; 2019年)
公共経済学, 林正義・小川光・別所俊一郎, (有斐閣アルマ; 2010年)
Intermediate Public Economics, Jean Hindriks and Gareth D. Myles, (MIT Press; 2nd edition, 2013)
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