Plant Production Sciences

Numbering Code Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 2nd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.1
Instructor name Instructors of Bioresource Science Dept. (Graduate School of Agriculture)
Outline and Purpose of the Course 「資源生物科学概論A」の理解をふまえて、植物生産科学コースの各専門領域における研究展開の最前線を概説する。
Course Goals 植物生産科学コースの専門科目を履修する上で必要となる基礎的知識を修得するとともに、各専門領域における最新の研究動向を知ることによって、資源生物科学科におけるコース選択・専門領域選択の一助とする。
Schedule and Contents 第1~3週
・稲と麦と大豆の科学(白岩立彦):後期配当科目「米と麦と大豆の科学」に関して、イネ、コムギ、ダイズの栽培方法およびその原理の共通性と違いについて概説する。
・果樹と野菜と品質の科学(山根久代):後期配当科目「果樹と野菜と品質の科学」について概説する。園芸作物(果樹や野菜)を対象に、「果樹や野菜の生産と利用」、「青果物の鮮度保持や品質評価」に関する新技術や最新分析手法について解説する。
・耕地と環境の科学(樋口浩和):後期配当科目「耕地と環境の科学」について概説する。栽培環境や農業資源、農業生態系や農業システムについて、現場の諸問題を取りあげて背景や対応策などを解説し、農耕地における物質循環、植物の環境応答や適応進化、農耕システムや耕地生態系について、土壌学、熱帯農業生態学、雑草学、栽培システム学での取り組みを学ぶ。

第4~14週
・作物学(田中朋之):わが国に最も古く伝来した作物の1つであるソバは、生産性が低い一方で、良食味・高栄養価・生理機能性などの特性を有し、世界中で再び注目されている。この古くて新しい作物の生産と品質面での課題を概説し、作物生産の未来について考える。
・育種学(那須田周平):日本と世界の作物生産の現状と問題点を概観し、新しい作物の育成により世界の歴史を変えることができるのかを過去の事例から検討し、今わたしたちが何をなすべきか考える。
・蔬菜花卉園芸学(土井元章):蔬菜生産や花卉生産の特徴や現状と課題について概説するとともに、施設園芸生産の環境負荷の問題について考える。
・果樹園芸学(田尾龍太郎):日本と世界の果樹生産の現状や問題点について概説し、果樹生産の効率化のために行われている研究事例をいくつか取り上げて解説する。
・雑草学(黒川俊二):自然環境および人間による撹乱環境に対する雑草の適応進化について概説し、総合的な雑草管理に必要な知識である雑草の生物的・生態的特性について土地利用および栽培体系との関係から講義する。
・栽培システム学(井上博茂):人間が作物を生産することによって、自然生態系の中において耕地生態系が形成されている。耕地生態系の構造ならびに機能について、生物的要素である生理・生化学側面ならびに非生物的要素である物理化学側面の両面から概説するとともに、作物を生産することの意義について考察する。
・植物生産管理学(中崎鉄也):京都大学の附属農場で実施している農学研究の事例を紹介し、作物生産研究領域の広がりと共通する基盤の関連事項について講義する。
・品質設計開発学(丸山伸之):食品素材に含まれる健康に関わる成分の分子構造と食素材における生合成機構について概説し、それらの知見に基づいて、食品の品質を設計するために必要となる技術について説明する。
・品質評価学(及川彰):農産物や食品の品質評価方法について最新の手法も含めて概説する。
・熱帯農業生態学(樋口浩和):熱帯の気候の特徴、農業環境について概説し、熱帯作物の生態学的特性や環境生理応答、利用について概説した後、東アフリカと東南アジアを例に、熱帯地域の環境および土地利用と営農システムについて講義する。
・土壌学(舟川晋也):日本の農業生産を支える生産生態環境を理解するために、日本列島の成り立ちと自然環境(気候・地質・地形等)の特徴、およびそのような条件下で生成する土壌について概説する。
Evaluation Methods and Policy 成績は平常点(50%)とレポート試験(50%)により評価する。
レポート試験については到達目標の方針に基づき評価する。評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements 資源生物科学概論Aを履修していることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 最初の授業において講義日程を通知するので、予習しておくこと。
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