Introdcution to Social Economics

Numbering Code U-AGR04 1D107 LJ43 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 1st year students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.1
Instructor name ITOU ATSUSHI (Graduate School of Agriculture Associate Professor)
SAKANASHI KENTA (Graduate School of Agriculture Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  現代の経済システムは市場経済内で完結するものではない。それは、自然環境はもとより社会・文化構造の中に埋め込まれており、またすぐれて歴史的な形成物である。
 本講義ではそうした視点から資本主義社会の成り立ちとその特徴および、資本主義社会から「未開」とみなされた熱帯地域の社会や農業を論じる。前半部では現在の熱帯地域でおこなわれる生業の現状を紹介し、当該社会への資本主義の影響について、人類学や社会学の視点から講述し、後半部では環境史の視点から近代社会の成り立ちについて講述することを目的とする。
Course Goals ・農業・食料・環境問題の分析の前提となる現代社会の全体的な枠組みについて、初歩的な認識枠組みを獲得する。
・資本主義社会と「未開」社会にかんする社会科学的な認識の仕方がいかなるものかを理解する。あわせて、それら社会の時間的・空間的多様性について理解を深める。
・環境史・経済史に関する基礎的な素養を修得する。
Schedule and Contents (第1部)
第1回 狩猟採集は過去のものか?
第2回 「停滞する」農業―熱帯から温帯をとらえる―
第3回 焼畑は森林を破壊するのか?―アジア・アフリカの焼畑農耕―
第4回 牧畜はなくすべきか?―移動・資源・戦争―
第5回 資本主義と「未開」社会―経済・政治・宗教―
第6回 国民国家と先住民ー世界の換金作物生産―
第7回 国家とグローバリゼーション―国家に抗するとは―
(第2部)
第8回 農耕・牧畜の誕生―新石器革命―
第9回 古代文明における環境問題
第10回 「旧世界」と「新世界」の「コロンブス交換」
第11回 森と人の関係―日本・中国・ヨーロッパ―
第12回 物質循環の近代―窒素とリンに着目して― 
第13回 近現代日本における物質循環 
第14回 ディスカッション―リアクションペーパーの内容から―
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 成績の評価は以下の通りです。
【評価方法】
平常点(20%)とレポート(80%)により、到達目標の達成度を基準に評価する。
【評価基準】
評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各回の講義の主題についての参考文献を示すので、自らが問題関心を刺激されたテーマについては関連文献を系統的に読むようにすること。
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