Natural Products Chemistry

Numbering Code U-AGR06 3F117 LJ79 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.1
Instructor name TSUKANO CHIHIRO (Graduate School of Agriculture Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 生命現象を分子レベルで理解するために必要な有機化学の基礎を講義する。天然物化学という科目名であるが、実質的には食品有機化学 III に連続した内容である。天然物化学では、生体分子を中心に天然物の基礎的な考え方について講述する。また、本講義ではペリ環状反応についても概説する。本講義をもって、マクマリー有機化学(上、中、下)を、合成ポリマーを除き完結する。
Course Goals 有機化学の基本的な考え方を発展させて、食品成分や天然物(一次・二次代謝産物)を有機化合物的視点から理解する。特にこれら化合物(糖、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、核酸、アルカロイド、脂質、ポリケチドなど)の性質や反応性、合成法について習得し、生命科学に取り組む上での基盤を作る。
Schedule and Contents 以下の項目について、1項目あたりそれぞれ2-3週の授業を行う。天然物化学では、主として教科書マクマリー有機化学(下)の第25-30章を講述する。生体分子や天然物の性質や反応性を理解する上で、不飽和結合の反応性やカルボニルの化学等は重要であり、復習として取り上げることもある。(一部教科書の順番とは対応していない。)

1.ペリ環状反応
2.生体分子(1) 糖質
3.生体分子(2) 核酸
4.生体分子(3) アミノ酸、ペプチド、タンパク質
5.生体分子(4) 脂質
6.代謝経路の有機化学と二次代謝産物

フィードバック:試験終了後、解答を配布するとともに、学生からの質問を受け付ける。
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】小テストの合計(2または3回。計20点満点)と期末テストの点数(80点満点)を合わせて100点満点とし評価する。演習問題のレポート提出は考慮しない。
【評価基準】評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の「評価基準及び方針」による。
Course Requirements 食品有機化学 I, II, III を履修していることが強く望まれる。
Study outside of Class (preparation and review) 講義の復習として、数回に一度、演習問題のプリントを配布する。演習問題のレポートは、次回の講義の前日までに農学部総合館 N222室の扉の前に設置したレポート入れに提出すること。添削済レポートは、次回の講義時に返却する。
Textbooks Textbooks/References マクマリー有機化学(下)第9版, JOHN McMURRY, (東京化学同人), ISBN:978-4-8079-0914-8
References, etc. マクマリー有機化学(上)第9版, JOHN McMURRY, (東京化学同人), ISBN:978-4-8079-0912-4, 1,2回生での講義内容に言及することがある。
マクマリー有機化学(中)第9版, JOHN McMURRY, (東京化学同人), ISBN:978-4-8079-0913-1, 1,2回生での講義内容に言及することがある。
有機化学 上 第2版, ウォーレン, (東京化学同人), ISBN:978-4-8079-0871-4, 最近の有機化学の教科書で最も定評がある。有機化学に興味がある学生向け。
有機化学 下 第2版, ウォーレン, (東京化学同人), ISBN:978-4-8079-0872-1, 最近の有機化学の教科書で最も定評がある。有機化学に興味がある学生向け。
ペリ環状反応―第三の有機反応機構, フレミング, (化学同人), ISBN:978-4-7598-0875-9, 現在品切れ中のため、入手できない場合は図書館等で閲覧して下さい。
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