Basic Science for Forest and Biomaterials B

Numbering Code U-AGR05 1E106 LJ80 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 1st year students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.3
Instructor name SUGIYAMA JUNJI (Graduate School of Agriculture Professor)
HONDA YOICHI (Graduate School of Agriculture Professor)
Outline and Purpose of the Course 森林は陸上で最大のバイオマス量を有し、そのバイオマス生産には樹木が深く関わっている。樹木は大気中の二酸化炭素を取り込み、水と太陽エネルギーを利用して有機物を生産し、樹体内に炭素を閉じ込め、長く貯蔵している。一方で、樹木は成長の過程で枝や葉を落とし、また激烈な自然条件では倒木に至る。このような幹、枝葉はきのこなどの微生物により分解を受け再び二酸化炭素と水に戻る。
本講義では、最初に樹木などの木質の基本的性質について解説し、木質形成のメカニズムについて説明する。続いて、木材の分解のメカニズムについて解説し、木質をめぐる最新のバイオテクノロジーについて概説する。
Course Goals 木質の基本的構造とその生合成、分解のメカニズムについて基礎的な知識を得る。
Schedule and Contents 1.木質の基本的構造(杉山)(3回)
 針葉樹、広葉樹の木部及び師部を構成する細胞とその基本構造を解説する。
2.細胞壁の基本構造(杉山)(2回)
 木材を構成する細胞の細胞壁の基本構造について解説する。
3.木質の形成(杉山)(2回)
 木材の主要成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンの生合成について概説する。
4.木質の分解(本田)(3回)
 木材腐朽菌とその役割、分解のメカニズムについて概説する。
5.森林科学とバイオテクノロジー(本田)(3回)
 遺伝子組換えと分子育種、樹木や木材腐朽菌のバイオテクノロジーの現状と将来像について概説する。
6.地球環境問題と木質バイオマスの利用(本田)(1回)
 木質バイオマスの様々な利用と環境問題への対応など、未来の社会に向けた木質科学のあり方について考える。
7.定期試験(杉山、本田)(1回)
8.フィードバック(杉山、本田)(1回)
Evaluation Methods and Policy 成績評価は、定期試験(85%程度)、平常点(15%)で行う。
評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 講義の中で、予習すべきこと、復習すべきことを指示する。
Textbooks Textbooks/References 講義資料を配布する。
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