Practice in University Forest IV

Numbering Code U-AGR05 3E254 PJ80 Year/Term 2022 ・ Intensive, Second semester
Number of Credits 2 Course Type Practical training
Target Year 3rd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name NAKANISHI ASAMI (Field Science Education and Research Center Assistant Professor)
KOBAYASHI KAZUYA (Field Science Education and Research Center Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 北海道の東部・根釧地域は日最高気温が0℃未満の真冬日が1月から2月にかけて1か月以上続くことも珍しくない。また冬季の積雪が少なく、季節凍土が発生する地域であり、北海道内でも特有の気候を持つ地域である。様々な気候帯での森林管理を考える上で、北海道東部のような厳しい冬を経験する地域において、気候条件が森林生態系に与える影響を理解することは重要である。

本実習は、北海道研究林において、温暖な地域とは異なる厳冬期の森林や樹木の生態を理解することを目的として、冬の森林・環境調査法を習得し、北方域における環境資源としての森林と、持続的な森林資源の管理に関する総合的な実習を行う。また、落葉した樹木の樹形や樹皮による種同定法を習得する。
Course Goals ・温暖な地域とは異なる厳冬期の森林や樹木の生態を理解することを目標とする。
・冬の森林・環境調査法や落葉した樹木の樹形や樹皮による種同定法を習得することを目標とする。
Schedule and Contents 日程は2023年2月下旬の6泊7日を予定している。

1.冬季の樹木の識別法と環境調査法(5回)
  冬季の森林調査は、落葉期の樹木の特徴や厳冬期の環境特性など、夏季と異なる知識が必要である。冬芽、樹皮、樹形などによる樹木の識別法や雪氷・凍土の性質と気象観測法について解説する。
2.森林調査(5回)
  北海道では森林調査を含む諸作業が積雪期に行われる場合も多い。そのため、冬季の森林作業技術を習得しておくことが必要となる。ここでは、山スキー技術を習得し、毎木調査や雪氷調査を行う。
3.北方域における自然環境の保全と持続的な森林資源の管理(4回)
釧路近郊の工場やネイチャーセンターなどの施設見学を行い、道東域の自然環境の保全や森林資源の利用の実態を学ぶ。
4.実習の総括(1回)
森林・環境調査結果を整理し、わが国では特異な道東の自然環境・森林の実態を理解するとともに、厳しい気候条件が自然景観や森林・植生の分布、人々の生活や産業にどのような影響を及ぼしているかについて議論する。

 また、実習期間中に、下記の講義を実施する。
 「根釧地方の自然環境概論;北海道の森林・植生」
 「積雪・凍土調査法」
 「冬の森林調査法」
 「根釧地方の野生生物」


※ 実習最終日にフィードバック時間を設け、実習内容に関する質問を受け付ける。
Evaluation Methods and Policy レポート(40%)及び実習参加状況(60%)により評価する。
評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements 生物に関する基礎的知識が必要となる。実習期間中の講義や、教員・TAからの補足説明等で実習内容の十分理解できるようになるが、高等学校での生物学あるいは理科総合レベルの予備的知識を持っていること。
Study outside of Class (preparation and review) 北海道の自然環境や冬の北海道の気象条件、樹木識別について予習しておくこと。
集中で実施するため、疑問点がある場合は実習中に積極的に質問して、理解を深めること。
Textbooks Textbooks/References テキスト及び参考資料等を実習地到着後のガイダンスで配付する。
References, etc. 図鑑等は、北海道研究林の図書室にあるものを使用することができるが、使い慣れたものがあれば持参するのが望ましい。
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