Plant Biochemistry I
Numbering Code | U-AGR02 3B131 LJ79 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.1 | |
Instructor name |
IFUKU KENTARO (Graduate School of Agriculture Professor) NAKANO TAKESHI (Graduate School of Biostudies Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 植物が環境中の無機物を吸収し有機物に変換する営みは、光合成による光エネルギーの化学エネルギーへの変換に始まる、地球上の生態系を支えるプロセスである。そして植物は様々な環境要因との相互作用の中で、そうしたプロセスを成長へと繋げる必要がある。本講義では、植物が選択的に無機物を吸収し、体内で輸送する仕組み、そして吸収された無機物がどの様に代謝されるかについて、生化学・分子生物学・植物生理学的観点から解説する。併せて、植物が環境変化を知覚し、その情報を伝え、応答するしくみについて、生物間相互作用も含めて講述する。 | |||
Course Goals | 植物生理を理解する上で基礎となる生化学反応を学び、外部環境の変化が植物の生育に及ぼす影響を、論理的に説明できる様になることを目標とする。 | |||
Schedule and Contents |
基本的に以下の計画に従って講義を進める。ただし講義の進み具合によって部分的に修正することがある。 1. 植物細胞と水(伊福) 2. 気孔の生理・生化学(伊福) 3. 水中の光合成(伊福) 4. 光合成と呼吸、脂質代謝(伊福) 5. 同化産物の蓄積・転流(伊福) 6. 同化産物の蓄積・転流(伊福) 7. 光合成測定法とその応用(伊福) 8. 植物物質輸送とトランスポーターおよびチャネルタンパク質の働き(宮川) 9. 植物成長制御と膜貫通型受容体タンパク質の分子機能(宮川) 10. 植物成長制御と転写因子タンパク質の分子機能(宮川) 11. 植物細胞壁および植物細胞間連絡を構成するタンパク質の働き(宮川) 12. 植物環境ストレス応答とタンパク質リン酸化酵素/脱リン酸化酵素の制御機構(宮川) 13. 植物-微生物間相互作用とタンパク質分解カスケード・ユビキチンとプロテアソームの制御機構(宮川) 14. 植物-植物間相互作用と細胞質酵素型受容体タンパク質の制御機構(宮川) <期末試験/学習到達度の評価> 15. フィードバック(伊福・宮川) (フィードバック方法は別途連絡) |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】 授業への積極的な参加(小テスト)と期末試験により評価する。 【評価基準】 評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。 |
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Course Requirements |
1・2回生の受講は認めない. 生化学I,生化学IIおよび植物栄養学を受講していることが望ましい. |
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Study outside of Class (preparation and review) | 生物に普遍的な代謝経路、光合成や植物ホルモン等に関する基本的な事項については、関連する教科書等を参照し、理解しておくことが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 必要に応じ補助的なプリントを配布する | ||
References, etc. |
植物生理学・発生学(原著第6版), テイツ/ザイガー, (講談社, 2017年), ISBN:9784061538969 Biochemistry and Molecular Biology of Plants (2nd Edition), Buchanan 他, (Wiley, 2015年), ISBN:9780470714218 |