Analytical Chemistry

Numbering Code U-AGR02 3B117 LJ79 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.2
Instructor name SHIRAI OSAMU (Graduate School of Agriculture Professor)
Outline and Purpose of the Course はじめに、統計処理の基本と誤差・有効数字について説明を行う。溶液内での化学反応の基本となる酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応などを取り上げ、熱力学的な考え方に基づいて理解する。また、分光分析法、クロマトグラフ分析法、電気化学分析法等による機器分析法について、平衡論的および速度論的なデータ解析に基づいて概説する。
Course Goals 酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応などの溶液内で生じる反応を理解する。さらに、各種分析法の基本概念を理解し、正確に事象を把握できるようにする。また、統計処理の基本を理解し、誤差の伝播や有効数字を理解する。
Schedule and Contents 以下の課題について、演習などを行いながら理解度をチェックし、1課題あたり1~4週の授業をする予定である。
(1)統計処理・誤差の伝播など(1週)
 統計処理の基本を解説し、誤差の伝播や有効数字については演習もしながら説明する。
(2)溶液内のイオン平衡(2~6週)
 生化学分野で重要な、酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応等を取り上げ、溶液内平衡についての考え方を総合的に理解することを目的とする。ある程度の平衡に関する熱力学的考え方は既に習得していることを前提として、誤解しやすい点について重点的に説明する。また生化学的分野に関係するイオン平衡を例に挙げ、それらを物理・分析化学的視点で解説する。
2週:酸塩基反応の基本、3週:多塩基酸および緩衝液、4週:酸塩基的定、5週:酸化還元平衡、6週:錯生成平衡
(3)分光分析法(7~10週)
 光と物質の相互作用を概説し、この相互作用に基づいた分析法(分光分析法)の原理について概説する。また、電子スペクトル法を中心にして、いくつかの反応を例に挙げ、その平衡論的および速度論的データ解析法について説明する。さらに、酵素等を用いた発色分析法についても概説する。
7週:光吸収の基本、8週:電子スペクトル、9週:赤外・ラマン分光法、10週:NMR・質量分析等
(4)分離分析法(11~12週)
 流れの中での物質間相互作用の違いを利用した分離分析法を概説し、クロマトグラフィー、電気泳動法を例に挙げ、そこから得られる情報、およびその取り扱いについて分析化学視点で説明する。また,プロテオーム解析に関係するいくつかの分析手法についても概説する。
11週:液液分配の基礎、12週:クロマトグラフィー
(5)電気化学分析法(13~14週)
 電気化学における電流と電圧の関係について概説し、pH電極をはじめとする平衡論的電気化学分析法(ポテンショメトリー)と、酸素電極をはじめとする速度論的電気化学分析法(アンペロメトリー)について説明する.また、そのバイオセンサ・バイオ電池への応用についても触れる。
13週:電気化学測定の基礎、14週:各種電気化学測定
 <期末試験>
(6)フィードバック(15週)
Evaluation Methods and Policy [評価方法]
・定期試験(筆記)および平常点から評価する。
「評価基準」
・当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 事前に配布した資料をよく読んで、講義に臨むこと
資料に記載された演習問題等を復習し、より理解を深めること
References, etc. 実験データを正しく扱うために, 化学同人編集部編, (化学同人), ISBN:978-4-7598-1135-3
改訂化学のレポートと論文の書き方, 泉美治他著, (化学同人), ISBN:4-7598-0831-0
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

日本原子力研究所勤務(8年)

Details of Practical Classes Delivered:

原子力研究所における研究・実務経験を、分析化学分野の講義内容に活用する。
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