Soil Science II

Numbering Code U-AGR01 3A311 LJ79 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.1
Instructor name FUNAKAWA SHINYA (Graduate School of Global Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  土壌構成成分である土壌鉱物や有機物の化学的特性,土壌環境中における主要元素の形態・挙動,土壌の生物性などについて,基礎的な知識・考え方を学ぶとともに,土壌生態系の適切な利用について,世界各地で見られる第一次生産の実例を通して考える。
Course Goals  土壌の基本的な性質を、その発現理由とあわせて理解するとともに、その知識を農学・生態学における各々の研究課題に適用できるようになる。
Schedule and Contents  以下のような課題について授業を行う予定である。
第1回:土壌とは。断面および景観写真に基づいて,世界の土壌を概観するとともに,日本の自然・土壌の特徴を理解する。
第2回:土壌の構成成分に関する概説。
第3~4回:土壌鉱物の結晶化学。
第5~6回:土壌有機物の化学と,その動態のシミュレーション。
第7~8回:コロイド表面の科学。コロイド表面における拡散二重層の形成,陽イオン交換,荷電特性,陽(陰)イオン吸着,選択性など。
第9回:化学平衡。溶液の化学,化学平衡論,イオンの活動度,酸・塩基反応,酸化還元反応など。
第10~12回:岩石の風化と土壌生成。化学平衡論に基づいた鉱物風化及び土壌生成過程の詳説。
第13回:生物活動と鉱物風化・土壌生成。生物活動が土壌酸性化を通して鉱物風化・土壌生成を促進するプロセスを詳述。
第14回:生物活動と土壌生態系における炭素・窒素動態,地球環境問題:土壌微生物の呼吸に伴う酸化還元反応によって駆動される陸上生態系の物質循環を詳説。
15回:フィードバック。
Evaluation Methods and Policy  平常点(50点)と学期末試験(50点)の総合点による。評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
Course Requirements  高度な知識を必要としないが,高校で一般に履修する化学,生物,地学,地理の基礎を修得していることが望ましい。また土壌学Iを履修していることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review)  授業資料を適宜配布するので,特に復習を中心に,毎回の授業内容の理解を徹底しておくこと。メールによる授業内容に関する質問も受け付けるので,利用してほしい。
funakawa at kais.kyoto-u.ac.jp
Textbooks Textbooks/References  授業中に資料を配付し、これを用いて講義を進める。
References, etc. 最新土壌学, 久馬一剛編, (朝倉書店), ISBN:4-254-43061-2 C3061 P4017E
Fundamentals of Soil Science, Henry D. Foth, (John Wiley & Sons. Inc.), ISBN:0-471-52995-8
環境土壌学, 松井健・岡崎正規編, (朝倉書店), ISBN:4-254-10119-8 C3400 P3914E
PAGE TOP