Plant Pathology II
Numbering Code | U-AGR01 3A309 LJ78 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | 3rd year students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.1 |
Instructor name |
TAKANO YOSHITAKA (Graduate School of Agriculture Professor) MINE AKIRA (Graduate School of Agriculture Associate Professor) MISE KAZUYUKI (Graduate School of Agriculture Associate Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 植物の病原体である糸状菌、細菌およびウイルスに焦点をあて、最新の知見も紹介しながら進める。主に分子レベル、遺伝子レベルにおける病原体の侵入・感染・増殖機構や植物の抵抗性機構について解説する。さらに、それらの理解に基づいた種々の病害防除法等についても解説する。 | ||
Course Goals | 植物病原糸状菌の感染機構、植物側の多様な抵抗性機構および菌側の抵抗性抑制戦略、ならびに糸状菌防除技術について理解する。細菌の感染機構、植物ホルモンを介したシグナル伝達と植物免疫におけるその役割ならびに細菌病防除技術について理解する。さらに植物ウイルスの構造、植物への感染・増殖機構、伝搬様式およびウイルスに対する植物の抵抗性ならびに種々のウイルス病防除戦略について理解する。 | ||
Schedule and Contents |
第01回:植物の生存を支える非宿主抵抗性(高野) 第02回:PAMP誘導免疫:高等生物共通の生体防御システム(高野) 第03回:R遺伝子抵抗性の獲得(高野) 第04回:植物病原糸状菌の感染戦略(高野) 第05回:植物病原細菌の感染戦略(峯) 第06回:免疫に関与する植物ホルモン(峯) 第07回:シグナリングネットワークによる植物免疫の調節(峯) 第08回:作物防除:これまで、そして、これから(峯) 第09回:植物ウイルスの分類・粒子構造(三瀬) 第10回:植物ウイルスのゲノム構造(三瀬) 第11回:植物ウイルスの遺伝子発現機構(三瀬) 第12回:植物ウイルスのゲノム複製機構(三瀬) 第13回:植物ウイルスの移行・伝搬(三瀬) 第14回:植物のウイルス抵抗性とウイルス病の防除(三瀬) <<期末試験>> 第15回: フィードバック方法は別途連絡します。 |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】 期末試験(筆記)のみに基づいて評価する。 【評価基準】 評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。 |
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Course Requirements |
植物病理学I(3回生前期、火曜日1時限)を履修していることが望ましい。 分子生物学と微生物学の基礎的な知識を持っていることが望ましい。 |
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Study outside of Class (preparation and review) | 毎回の授業の後に復習し疑問点をまとめ、次回の授業の終わりに、あるいはメールで教員に質問する等して理解を深めること。 | ||
References, etc. |
植物病理学 第2版, 眞山滋志・土佐幸雄 編, (文永堂出版, 2020年), ISBN:978-4-8300-4138-9, 各分野における多数の専門家が執筆に参加し、カラーの図・写真が豊富で最新の知見も含み、植物病理学の入門に適した教科書。 植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース, 日本植物病理学会 編著, (講談社ブルーバックス, 2019年), ISBN:978-4-06-515216-4, 日本植物病理学会に所属する一線の研究者が分子の世界で繰り広げられる植物と病原微生物との「死闘」に関して最新の研究成果を分かり易く詳しく紹介した学生・一般向けの入門書。 |