Numbering Code	U-AGR01 3A253 LJ85 U-AGR01 3A253 LJ68	Year/Term	2022 ・ Second semester
Number of Credits	2	Course Type	Lecture
Target Year	3rd year students	Target Student
Language	Japanese	Day/Period	Mon.3
Instructor name	MATSUURA KENJI (Graduate School of Agriculture Professor) TAKATA MAMORU (Graduate School of Agriculture Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course	【面白授業形態】 教員二人による対話式の授業進行（ラジオ番組、YouTube番組のイメージ）。教員の一方向的な発信ではなく、掛け合いによって面白さ、ワクワクの伝わる新時代授業を目指している。 【細やかなフィードバック】 毎回のgoogle formを用いた学生からの質問やコメント、要望に次回の授業で答える形で、学生の理解や疑問に寄り添う工夫をしている。また、何らかの都合で出席できなかった授業も毎回YouTube動画としてアップしてあるので、いつでも復習できるように配慮している。 【授業テーマ】 昆虫の生活史特性や形態・行動の進化について、進化生態学や行動生態学の観点から概説する。自然選択、性選択、進化的安定戦略や血縁選択など、基本的な進化理論について学習するとともに、進化の力学に関するパラダイムの転換や、重要問題のブレイクスルーがどのようにもたらされたのか、その歴史的背景を含めて理解することを目的とする。 【備考】 前期の昆虫生態学Iでは、昆虫とはどのような生物なのか、昆虫学の基礎を学ぶ。後期の昆虫生態学IIでは、進化生態学、進化生物学の理論研究に沿って、昆虫をベースに生物進化の普遍的な動力学について学ぶ。セットで受講するとより理解しやすいが、片方だけ受講しても理解出来るような授業構成になっている。
Course Goals	自然選択、性選択、血縁選択、最適戦略、進化的安定戦略、自己組織化、ゲノムインプリンティングなど進化生態学の基本となる普遍的な理論や機構について学ぶ。生物の進化という視点から物事を見て考察する力を身につける。科学に携わる上での基本的なものごとの考え方、作法を身につける。
Schedule and Contents	コロナ禍においては、基本的に対面、zoom授業、および授業動画のYouTube配信を状況に応じて実施する。すべての授業内容はYouTubeにアップするので、状況によらず学習できるようにしている。 以下のような課題について、1課題あたり１～２週の授業をする予定である（全15回）。 ガイダンス・昆虫生態学とは 進化の仕組み：自然選択と遺伝的浮動 種の概念と生殖隔離 性と性選択 最適戦略と進化的安定戦略I 最適戦略と進化的安定戦略II 性比理論 自然選択理論と包括適応度の概念 真社会性の起源 社会性昆虫の繁殖システムの進化I 社会性昆虫の繁殖システムの進化II 自己組織化 利己的な遺伝子対立とゲノムインプリンティング
Evaluation Methods and Policy	基本的に毎回実施するGoogle Formによる小テストおよび期末試験の成績に基づいて総合的に評価を行う。小テスト末尾の質問・コメント欄や、対面やzoom授業内での発言などの取り組みも考慮する。評価基準及び方針については当該年度農学部学生便覧記載 [評価基準及び方針] による。
Course Requirements	None
Study outside of Class (preparation and review)	授業で用いる資料はすべてPandAにてダウンロードできるので、予習・復習に活用すること。また、授業内だけでなく、常時質問には応じるので、分からなかった点など、メールもしくはオフィスに来て積極的に質問して理解すること。
Textbooks	Textbooks/References	必要な資料はすべてPandAにアップする。
References, etc.	行動生態学 原著第4版, デイビス・クレブス・ウェスト, (共立出版), ISBN:978-4-320-05733-3 社会性昆虫の進化生物学, 東正剛・辻和希編, (海游舎) シリーズ現代の生態学５　行動生態学, 日本生態学会, (共立出版) シロアリ ― 女王様、その手がありましたか！, 松浦健二, (岩波書店) 必要な資料はすべてPandAにアップする。