Plant Breeding II
Numbering Code | U-AGR01 3A242 LJ78 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | NASUDA SHUUHEI (Graduate School of Agriculture Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 近年のゲノムサイエンスや植物科学の最新の成果は、生物が進化する能力の実体を次々に明らかにしてきた。この成果を作物改良に生かすため、育種の実際を紹介するとともに、進化の過程で作物が獲得してきた多様な潜在能力を解明に繋がる生命科学やデータサイエンスの利用について必要な内容を理解する。育種学の現場で今何がどのように研究対象になっていて、どんな課題を乗り越えなければいけないか共に考えてみたい。 | |||
Course Goals | 次世代の食糧生産に必要な作物を開発するため、実際の育種に利用されている生命科学ならびにデータサイエンスを理解する。作物の改良、生物の理解の現場で「使える育種学」を目指す。 | |||
Schedule and Contents |
育種学II(各項目1から2回の講義) 1. 突然変異の誘発と利用 2. 育種の対象となる形質はほとんどが量的形質 3. 量的形質を理解するための準備(統計的手法を用いた量的形質の遺伝解析) 4. 量的形質遺伝子座(QTL)の検出方法 5. マッピング集団とマーカー 6. 自然変異の利用としてのゲノムワイドアソシエーション解析(GWAS) 7. 次世代シークエンスとゲノミックセレクション 8. 高速・大規模(そして正確な)フェノタイピング <<期末試験>> フィードバック 期末試験の返却と解説を行う |
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Evaluation Methods and Policy | 評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の「評価基準及び方針」による。講義時に出題する課題ならびに期末試験の素点(100点満点)に基づいて評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義中で紹介する参考文献、参考図書になるべく触れるようにして、自分自身の理解を深めることを勧める。講義の際の質問事項は出席票に記入すること。個別に、あるいはクラス全体に説明を追加する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリントを配布する。 | ||
References, etc. |
植物育種学, 鵜飼保雄, (東京大学出版), ISBN:4-13-072101-1, 育種学が取り扱う分野の広さを実感できる ゲノムレベルの遺伝解析, 鵜飼保雄, (東京大学出版会), ISBN:4-13-060206-3, 分子マーカーとQTL解析について日本語で学べる数少ない教科書 麦の自然史, 佐藤洋一郎・加藤鎌司編, (北海道大学出版会), ISBN:978-4-8329-8190-4, 栽培化の歴史が古いコムギを取り上げて発祥から近代育種までを一気に理解できる。 植物改良への挑戦, 鵜飼保雄, (培風館), ISBN:4-563-07793-3, 作物の遺伝的改良技術の開発経緯を辿れる貴重な科学史。 品種改良の世界史, 鵜飼保雄, (悠書館), ISBN:978-4-903487-41-0, 人類が植物改良に注いできた情熱を体験できる。 ゲノム情報解析入門(寺内教授)を受講すればゲノム情報の利用に関して理解が深まる。 |