国際取引法[International Business Transactions]

Numbering Code P-LAW2066060LJ41 Year/Term 2022 ・ 前期
Number of Credits Course Type 講義形式と双方向形式を併用する予定であり,レジメ及び教科書に基づいて基本的かつ重要な事項について解説をしたうえで,事例等を素材として質疑応答を行う。
Target Year 2・3 Target Student
Language Day/Period 火4
Instructor name 西谷 祐子
Outline and Purpose of the Course 本授業においては,国際取引をめぐる多様な法的問題について,具体例を挙げながら,どのような法規範が存在し,どのような紛争解決手段があるかを解説する。国際取引に関する法源は多岐にわたるが,基本的な構造は明快で分かりやすい。本授業では,問題領域ごとに重要なポイントを押さえることで,国際取引法の基本的な考え方と構造を理解してもらうことを目的としている。なお,司法試験の選択科目として国際関係法(私法)を選択する予定の学生は,本授業を履修することが望ましい。
Course Goals 国際取引の基本的な考え方及び法準則について理解する。取引当事者の視点から,国際取引におけるリスク管理のための多様な方法を理解し,法曹実務の視点から,国際取引紛争の解決方法を習得する。
Schedule and Contents 第1回 国際取引法とは何か
国際取引法の対象を示したうえで,その多様な法源及び法統一の意義について論ずる。
第2回 国際取引の当事者
国際取引の主体としての法人について,国際私法上の従属法の決定と適用,そして外人法上の外国会社に対する規制について解説する。
第3回 契約準拠法の決定と適用
契約準拠法の決定・適用及び強行法規の適用問題について,裁判例を踏まえながら検討する。
第4~第5回 国際売買
「国際物品売買契約に関する国連条約」(ウィーン条約:CISG)の適用根拠及び主な準則について検討し,定型的取引条件としてのインコタームズについても解説する。
第6回 国際物品運送
国際海上運送及び国際航空運送について解説し,貨物保険も取り上げる。
第7回 国際支払
外国送金,荷為替手形,荷為替信用状と統一規則のほか,近時の新しい決済手段についても論ずる。
第8回 国際的企業活動
生産物責任,プラント輸出,国際技術移転,国際投資について論ずる。
第9回 国際知的財産法
知的財産権の条約による保護と属地性,知的財産権侵害,並行輸入を中心に解説する。
第10回~第14回 国際取引紛争の解決
訴訟手続について,国際裁判管轄,外国判決の承認執行,国際訴訟競合を中心に論ずる。また,国際商事仲裁について,仲裁合意・仲裁手続・仲裁判断の準拠法,外国仲裁判断の承認執行を中心に論ずる。
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