経済法1[Competition Law I]
Numbering Code | P-LAW2065720LJ41 | Year/Term | 2022 ・ 前期 |
---|---|---|---|
Number of Credits | Course Type | 講義形式と双方向・多方向形式を併用する。 | |
Target Year | 2・3 | Target Student | |
Language | Day/Period | 木1 | |
Instructor name | 和久井 理子 | ||
Outline and Purpose of the Course | 競争政策の意義と独禁法の経済的機能を概観した後、主として独禁法の規制の中でも国際的にも共通の規制基準である市場支配力基準(一定の取引分野における競争の実質的制限)を違法性要件とする不当な取引制限、事業者団体、私的独占、企業結合について学び不公正な取引方法の各規制を概観する。 | ||
Course Goals | 上記「授業内容」記載の各項目についてその内容を具体的に説明できるように理解して、上記「概要」記載の成果を得ることである。 | ||
Schedule and Contents |
1 経済法 概論: 経済法とは何かを説明した後に,経済法の中心的内容である独占禁止法について,目的,規定の概要,執行のシステムを概観する。 2 不当な取引制限(1): 独禁法2条6項及び3条後段による規制を通観し,この中で一定の取引分野,競争の実質的制限等の独禁法上の基礎概念について検討する。 3 不当な取引制限(2): 価格カルテル・談合等,ハードコアカルテルといわれる行為類型とその規制上の課題について検討する。 4 事業者団体規制: 独禁法8条に基づく事業者団体規制について概観した後,独禁法8条1ないし4号上の規制について検討する。 5 私的独占: 独禁法2条5項及び3条前段による規制を通観し,排除等の基本概念について検討するとともに,3条前段と密接な関係にある不公正な取引方法規制(19条)について検討する。 6 企業結合規制(1): 独禁法4章の規定を概観するとともに,水平型企業結合規制の競争効果の分析の流れについて検討する。 7 企業結合規制(2): 水平型企業結合の事例について解析を行う。 8 企業結合規制(3): 協調型悪影響の生じ方等,市場効果分析の高度な論点について検討する。 9 不公正な取引方法(1): 独禁法19条による規制を通観し,公正競争阻害性,自由競争減殺等の基本概念について検討する。ついで,取引拒絶規制について検討する。 10 不公正な取引方法(2): 独禁法2条9項2・3号及び一般指定3ないし6項により不公正な取引方法とされる不当廉売規制,ついで差別対価・差別取扱の規制について検討する。 11 総合的検討: 第10回までに習得した知識をもとにして,事例問題の解析を行う。 12 不公正な取引方法(3): 独禁法2条9項4号に規定され19条で禁止される再販売価格拘束規制について検討する。 13 不公正な取引方法(4): 一般指定11項・12項に規定され19条で禁止される事業活動を拘束する規制について検討する。 14 不公正な取引方法(5): 一般指定10項・14項に規定される抱合せ及び取引妨害について検討する。 |