刑事模擬裁判[Moot Court (Criminal)]

Numbering Code P-LAW2063220PJ41 Year/Term 2022 ・ 後期
Number of Credits Course Type  実習形式による。カリキュラムは,A事件(公判前整理手続を経ていない一般的な自白事件)の模擬裁判の実施と,B事件(否認事件)の模擬裁判の実施に大きく分かれる。
まず,A事件については,公判準備活動のあり方を念頭におきながら,公判手続の実演を行う。
次いで,B事件について,検察官,弁護人,裁判官役に分かれて,本格的な模擬裁判(公判前整理手続を含む。)を実演形式で実施する。
なお,人数制限を行う(1クラス20名程度)。
Target Year 2・3 Target Student
Language Day/Period 水5
Instructor name 恒光 直樹
Outline and Purpose of the Course 刑事訴訟に関する基礎的理解を前提に,第一審刑事裁判の過程における主要な局面について,学生が訴訟関係人(裁判官,検察官,弁護人)の役割を分担して訴訟活動を検討,実践することで,刑事手続法の実際の機能と役割を体得し,刑事手続法の理論的理解を帰納的に検証するとともに,証拠に基づく事実認定,証人尋問の実際,各種訴訟行為等の実務的側面を体験理解することを主目的とする。実質的に,3年次配当科目の「刑事訴訟実務の基礎」の応用編と位置づけられる内容であり,同科目の内容を理解していることは前提とする。したがって,2年生が受講する場合には,必要な範囲で同科目の内容の自主的学習が必要となる。
Course Goals 上記「授業内容」記載の各項目について,その内容を具体的に説明できるように理解して,上記「概要」記載の成果を得ることである。
Schedule and Contents 第Ⅰクール《第1回~第2回》では,オリエンテーションとA事件の模擬裁判を行う。
〈第1回〉オリエンテーション,配役の決定,A事件の実演準備
全体についてのオリエンテーションを実施した後,A事件,B事件の双方につき,配役の希望調査の結果を基に,配役の決定を行う。その上で,A事件の実演準備に取りかかる(A事件の事前準備として当事者及び裁判所がなすべきことは何かについて検討し、その上で,配役ごとに,実演準備を行う)。
〈第2回〉A事件の公判手続実演と講評
法廷教室で,公判手続の実演を行う。実演終了後,講評を行う。
第Ⅱクール《第3回~第14回》では,B事件の模擬裁判を行う。
〈第3回,第4回〉B事件の実演準備
実演準備を行う。検察官役は,記録を検討した上,証明予定事実記載書,証拠等関係カード等の必要な書面を作成する。弁護人役は,記録の検討及び被告人役との打合せを行って基本的な弁護方針を策定し,予定主張記載書の作成,証拠意見の検討等を行う。裁判官役は,当事者から提出された書面を基に,公判前整理手続期日に向けた準備を進める。なお、第4回に、当事者間における事前準備を促進し、公判前整理手続を迅速に進行させるため、三者による打合せを行う。
〈第5回〉B事件の実演準備と第1回公判前整理手続実演
B事件の実演準備を行った後、法廷教室で,第1回公判前整理手続期日の実演を行う。実演後,講評を行う。
〈第6回〉B事件の実演準備
B事件の実演準備を行う。
(第7回)B事件の第2回公判前整理手続実演
法廷教室で,第2回公判前整理手続期日の実演を行う。実演後,講評を行う。
(第8回)B事件の実演準備
B事件の実演準備を行う。
〈第9回~第12回〉B事件の公判手続実演
法廷教室で,公判手続の実演を行う。手続的事項については,できる限りその日のうちに講評を行う。
〈第13回,第14回〉B事件の判決宣告手続実演と講評等
法廷教室で,判決宣告手続の実演を行った後,B事件の模擬裁判全体についての講評を行う。さらに,B事件の模擬裁判の実演において直面した手続上の問題点を中心に,訴訟手続及び判決に関する重要問題について掘り下げた検討を行う。
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