第2回
出席メール
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- 前回、環境形勢基礎論の第1回目の授業に出席することができなかったため、メールをどこに送れば良いのかよく分からず、こちらに送らせていただきました。きちんと届いているのかも不安ですし、もし間違っていたなら、大変失礼いたしました。
前期に、『自然と文化』の授業を受講し、環境について興味を持ったので先生の講義に出席しました。
食料の自給率は大変重要な問題だと思います。日本は現在、食糧だけでなく、工業の原材料や労働者の雇用においても、海外に頼っている部分は大きいように感じます。相手国との関係がうまくいっていれば、お互いの需要と供給を満たす良い関係にもなり得るとは思いますが、もし万が一、国交が悪化もしくは途絶えてしっまた時に、果たして日本が自国を十分に支えるだけのものを持っているかは不安です。特に食糧問題に関しては国民の(大げさに聞こえるかもしれませんが)命に関わる問題であるので、ここで日本はもう1度、自国の農業に目を向けるべきだと思います。私はまだまだ日本の現状もよく把握できていないし、実際、環境問題といっても、すごく客観的に見てしまっている気がするので、先生の講義を通して多くの事を学べるといいなと思っています。
今後もよろしくお願いします。
- 人に面白いから取ってみたら?といわれたので二回目からの出席です。
食の安全保障論が特に面白く、興味深かったです。
我国の低自給率にあのような数字のトリックが隠されていたとは、思いもよりませんでした。
まぁ、お役所の言うことが二転三転するのはもはや伝統の域に達しているのかもしれませんね。
さて、米の自由化の際に、需要1000万tに対して1400万tの生産で400万tオーヴァーだったのは、戦後アメリカの政策で(この辺は長くなるので省きますが)パン食が普及させられ、米の消費量が三分の二に落ち込んでしまったのに、かつてと同じつもりで作っていたからなのでしょう。
これだけの短期間で一国の主食の消費量が三分の一も減るのは異常なことであるし、日本の文化を破壊する行動であるのに、それを省みず、さらに減反政策を行う政府には怒りを覚えます。
減反政策なぞよりも、米食推進の運動と、農家の保護にその予算を割り振るべきだと思うのですが。
自由化に関しても、アメリカは日本の安くてよい製品が入ると、自国市場がつぶれるから高関税を課したり、輸入制限を設けたりするのに、何故、日本は国内で、余っているとさえ言いえる米の自由化に応じなければならないのでしょうか?
当時の外務省は足りてるから、余っているから要らない、とはっきり拒絶してほしかった、と思います。
- 出席しました。
日本の農業問題における諸悪の根源は食管法だと高校で習いました。日本人の米の消費量を考えると、確かにいくらなんでもひっぱり過ぎだったと思います。例え名目上ではあっても、米の輸入を認めるという決定にしても、村山の連立内閣だからこそできたのだとおもいます。
とても面白い講義でした。大げさでなく、京大にきて良かったと久しぶりに感じました。
-
(10月8日の講義)今回の講義で先生は官僚の政策のずさんさ、不正確さを数々述べていました。新聞などでも目にしますが、それでは何故そうした政策が消滅しないのでしょうか。また、官僚になる人物は多かれ少なかれ、官僚に対する批判を聞いているにもかかわらず、なぜ改善がなされないのでしょうか。そこを私は疑問に感じます。何のために政治を行うのかということが、重要なのではないかと思います。
- 環境形成基礎論第二回の出席メールを送ります.
第二回目の講義を聴いて,2つ程感じたことがあります.
一つは,環境の変化が生態系に良いのか悪いのかを判断する明確な基準を設けることの難しさです.棚田が森に変化するという事象一つとっても,それを感じます.ある本で読んだのですが,アメリカの国立公園ではむしろ多少の変化(撹乱?)が生態系には必要だとして,園内に人為的に火事を起こすこともあるそうです.こう考えると,棚田や阿蘇の草原が森になってしまうのも問題視するべきことではないのかもしれません.
二つ目は,データの不確かさです.日本の食糧自給率が金額ベースでは70%もあるとは驚きでした.データは何を基準としているかがとても重要だと言うことを改めて感じました.
- ほかの人の出席メールを読めるのは、自分以外の人の考えが知れて、とても面白い
と思いました。でも、プリントアウトするのは、確かに読みやすいですが、紙がもっ
たいない気もしました。
食料自給率についてのお話は、自分の中では日本の自給率は低いという漠然とした
イメージしかなかったので、実際はどれくらいなのかが確認できたし、官僚の米にこ
だわった話など政治的な話はまったく知らなかったことばかりで、大変興味深かった
です。
官僚のことなど政治面は、新聞やニュースに注目していると分かるものなのです
か。農業問題についてもっと詳しく知るためにはどうしたらいいのでしょうか。
次回の講義も楽しみにしています。
- HPで第二回目のところを確認していたのですが、出席メールのとこだけしか見れなくなってます。授業をうけてから学校のPC(家にPCがないため)で確認してメールを出そうと思ってたのですが、授業の記憶だけで書きます。
授業では先生がいまの官僚主義の農業政策の批判をしていたと思いますが、それについてはまったくそのとおりであると思いました。技術官僚ではTOPに立てないなどのシステムは問題があると思います。人はそれぞれ自分の利益を追求するでしょうから、システムから変えていくことが必要だと感じます。
先生のように大学での熱心な教育も意識を変えていくのに良いことだと思います。
また農業の多面的機能論というものの出現の背景に輸入の問題などが関係しているということは初めて聞いて面白かったです。
- 10月8日の講義に出席しました。
〔感想〕
今回の講義を受けて、普段何気なく耳にする食糧自給率というものが、実はいろいろな角度からみることでさまざまな解釈が生まれ得るということが分かり、またそれを利用して食糧問題や農作物の輸入自由化などの問題を真正面からとらえようとしてこなかった官僚たちのやり方には憤りを感じました。食糧や環境に関する問題というのは、決して生半可な気持ちで、いい加減に取り組んではいけない問題だと思います。そういった意味でも、先生の主張する今の日本の農水省等の構造改革というものも必要なのではないかと思いました。
- 環境形成基礎論10月8日第2回、出席しました。
日本の様々な食料について食料自給率をあげるためにはどのような方法が考えられるのでしょうか?
- こんにちは。
出席メールの応答は刺激になりますね。
ほかのモチベーションの高い学生から刺激を受けています。
双方向コミュニケーションには、こういった利点もあるのだなと思いました。
食料自給率に関して。
新聞でチラッと見て今後扱われるようなので
自分の思い(未だ考えとはいえず・・・)を書きました。
前期国際問題を取り扱っておりました。
その際ヨーロッパEUを取り扱った際にEUの食糧自給率に感心しました。
また国と国が連携することで、食糧問題に活路を見出そうとしており、
その点日本も学ぶべきだなぁと痛感しました。
いまさらながら、農業の問題は国内に留まらないなと再び眼を覚まさせられた気分です。
食料自給率に農業問題が国の根幹に関わっている一端を垣間見た気がしました。
- 米の時給率の裏にそんな思惑が隠れていたとは、驚きです。
地元は米所なのになぁ…
- 第2回目の授業に出席しました。
まずはじめに、実は僕、日本の食料自給率がいくらか知りませんでした!すみません...(なんとなく低いんとちゃうかな、とは思っていましたが)
「食」は人間が生きていくうえでもっとも欠かせない要素のひとつなのに、その実情や問題にはあまり関心を持たず、家に帰ったり、食堂でお金を出したら食事ができるのが当たり前と思っていたのでしょうか・・・この授業をしっかり受けていって、食・農業・環境についてしっかり考えていきていと思います。
先生が授業の中で何度もほえていらっしゃったように、農水省をはじめとする官僚制の弊害(食料自給率の2つの異なった計算方法の悪用や各種補助金の乱発、米の輸入自由化に関する問題など)は十分に理解できましたし、まったくそのとおりだと思います。コメといえば日本人の主食だから、コメだけは自給率100%で、という考えに対しても日本人の食生活が多様化した現在ではコメにはこだわる必要はない、と言われてハッとしました。放棄され荒廃した農地の問題などもふくめ、今までなんとなく信じ込まされていた考えに自分たちの行動をあわせていくのではなく、今、人が直面している状況をよく考え、制度や政策・環境を自分たちに合わせていくのが大切なんですね。官僚制の悪い所を排し、それを実現していくにはどうすればよいのでしょうか?
先生の授業、とても伝わってくるものがあって楽しいです。学生に対して本当に何かを伝えよう、教育しようという熱意みたいなものが伝わってきます。次の授業も楽しみにしています。
- 食料自給率について‥の前にこの前のオリエンテーションの出席も必要だったことに気付き、ちょっと凹んでます。まぁそれはいいとして、日本の食料自給率は先進国のなかで最も低い。食料自給率については7日の生命圏の科学でも講義で取り上げられており、この問題が重要であるということを再認識した。穀物・豆・果物に関しては自給率が50%をしたまわっている状況だ。今はまだそれほど、重要視されていないが(それでも世界の10億人以上の人の食料が不足している)、時が経ち世界の人口がより増加すると日本でも食料不足がおきうるかもしれない。国の経済的なこともかんがえなければならないので、難しいがきっと将来の農業は大事になってくるだろう。他にも発展途上国での食料不足も解決しなければならない世界の問題だろう。後期の授業で様々なことを吸収し、いろんな問題解決に役立てればいいと思う。
- 環境形成基礎論第二回目の授業に出席しました。
日本の食料自給率が低くて問題になっていることは知っていましたが、何の値をもって自給率とするのか、そしてそれ次第で自給率の数値が大きく変わるということを考えたことはありませんでした。数値の意味をよく考えずにただ騒ぐだけでは、いつまでたっても農水省に振り回されるままなのでしょうね。
- この講義を聞いて改めて食糧問題の重大さを痛感しました。自給率の低さが外交の面でも日本の欠点になっているし、政府はクダラナイ事より、もっとこの事に目を向けるべきだと思った。また官僚制度については廃止すべきだと思ったし、文系の友達に言っておこうと思った。ちなみに一回目のメールに名前を書いてませんでした。すいません。m(__)m
- もともと、国防的な意味合いで使われてきた安全保障という言葉が、
人間の安全保障、そして食料安全保障という風に使われると言うことは、
それだけ、個人の価値が増し、自然の存在が人間に直結することを認識したためと考える。
そして、食料そのものの価値といものが、お金だけの問題ですまなくなったときに
これの重要性を実感したのでは遅いわけであって、
早急に長期的なプランを作成していく必要があると感じた。
- 第2回目の講義(10月8日)の出席メールです。
私は「環境形成基礎論」の講義内容に非常に興味を持ったので、
この講義を取ることにしました。
今回の講義を聞いて、文系の経済学部所属だからといって、
農業のことを無視して生活することはできないなということを痛感しました。
食料というのは私たちの生活の中で最も身近なものであるがゆえに、
あって当然という意識が強くて、食料についてちゃんと考えるということを
せずに生活してきたなあと感じました。
食料自給率が40%台だということすら知らなかった自分が恥ずかしくなりました。
自分の食料、農業に対する意識の低さを初回、第2回で思い知ったので、
これからの授業をしっかり聞いて、学んでいきたいと思います。
それに、柏先生の教育方針が素晴らしいと思いました。
前期にはこんな形で出席をとる先生はおられなかったので、
すごく新鮮な気がします。
それに、配布プリントにあったように柏先生が学生に丁寧な返信を
なさっているのにも、先生の熱心さが覗われました。
前期に受講していた講義では、自分から能動的に動こうという気を
起こさせてくれるようなものが少なかったです。
それは、私のほうにも問題があったのかもしれませんが、
先生の教え方にも問題があると私は思っていました。
先生は自分の話したい内容を学生にお話しになるのですが、
熱意を感じることは出来ませんでした。
しかし、柏先生の授業を聞いて少し救われたような気がしました。
それは、大学内部にも教養教育や大学教育の現状について批判的かつ明確な
意見を持つ先生がおられるということを知ったからです。
柏先生の熱意ある講義を毎週楽しみにしています。
次回からもよろしくお願いします。
追伸
先週(第1回目の講義)は出席したにもかかわらず、
出席メールを送るのを忘れてしまいました…。
締め切りを過ぎてしまって、すごくがっかりしていたのですが、
第2回の授業のはじめに先生が出席メールの話をされたとき、
「今日(金曜)の朝も何通か来ていた」とおっしゃっていましたよね。
得点にはならないでしょうが、感想などは締め切りを過ぎても
送ってよかったのでしょうか?
今回の私のメールが長くなってしまったのは、初回の内容を聞いての感想も
混ざっているからです。
長くなってしまって申し訳ありませんでした。
- この授業を受けて日本の食料自給率の低さに対して今まで以上に危機感を感じるようになりました。この問題を解決するにはどうしたらいいのでしょうか。日本の農業生産が少ないのは耕地が少ないというだけでなくそれぞれの農家が零細経営だということもあるのではないでしょうか。日本もアメリカのように小麦や大豆の企業的な大規模農業はできないでしょうか。そのために国が耕作放棄された土地を買い取ってどこかの企業に安く売ったり補助金を出したりするなどのことはできないでしょうか。また食料問題の対策としては、他国との友好関係を保つことも大切かもしれません。どのような対策をとるにしろ、日本という国全体の大きな力が必要なように思われます。
- 遅くなって申し訳ありません。出席メールです。
今回の講義で、コメの自由化問題において、アメリカ側の言い分は日本でも農業を推進させればいいじゃないか、というものでしたが、やはりそれはおかしいと感じました。日本はもともと島国であり、また山も多く、もともと農業に適した土地ではないと考えるからです。それを何の対策も与えずに一方的に押し付けるのはおかしいと思いました。また山地の多い日本だからこそ、先生のおっしゃるように、中山間地域をどう利用するかということが大事だとも思いました。
今回の講義で感じたことは以上です。
- 日本の食料自給率は先進国の中でも軒並み低いのは知っていましたがたった40%とは…。そういえば日本人の生活に欠かせない大豆が3%くらいの自給率らしいです。アメリカなどの輸入に頼りきっている状況です。他の食料もアメリカからかなりの部分輸入しています。アメリカは遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシを沢山日本に輸出しています。現在は遺伝子組み換えの食べ物はわからない危険性が高くヨーロッパでは輸入しない方向で日本だけがほとんどを輸入していると言えるでしょう。このような状況に甘んじなければならない原因の大きな理由の1つはやはり自給率の結局は低さにあるのだと思います。
- 個人的に、農業多面的機能論はいい考え方だと思っていたので、
環境問題を考える中で出てきたものではないだけでなく、
(コメの)輸入自由化阻止のために出されたものだと知って
かなりショックを受けました。
とはいえ、考え方自体にはいい部分も多いと思います。
上手く政策に活かしていただきたいところですが…
農水省に限らず、今の政治家は本当に無責任で自己中心的な気がします。
現場を知らずに机上の空論を闘わせるだけの方が多いようで不安です。
コメ輸入の自由化は、なんとなく僕も反対でした。
僕は、子供のころ田んぼで遊んだ記憶もあって、
水田というものに思い入れがあるので、
ただ田んぼにはなくなってほしくないなぁと思っていたのですが、
今回の講義で先生がおっしゃっていたことを聞いて、
確かに、食生活も変わってきているのに、水田ばかりに
こだわるのはどうなのだろう、と疑問視できるようになりました。
この講義を聞かなかったら、多分、水田は残すべきだ、と、
深い理由もなく思い続けていたと思います。
それを考えると、自分が情けないです。
柏先生の授業では(いい意味で)批判的な考え方に触れることができるので
それも楽しみの一つです。
僕は思いっきり周りに流されるタイプなので、
なかなかそういう斜に構えた見方ができず、視点が曇りがちなので、
柏先生の授業を通して、少しでも芯のある考え方も身に付けられたら、
と思います。
p.s.
世間では学力低下が頻繁に話題に挙がりますが、
それは絶対に教師の意欲にも関係があると思います。
私大の現状を聞いてぞっとするとともに、
改めて京大に入れて良かったと思いました。
教師みんなが柏先生ぐらいに熱意を持っていればなぁと思います。
- 食料自給率が低いということはなんとなく頭に入っていたけど、まさか40%近く
にもなっていたとは知らず、とても驚きました。これだけ自給率が低いと外国の農業
事情で私達の生活が左右されてしまうので、支給率をあげるために政府もさまざまな
政策を行っているのはわかるけれども、このままでは若者の農業離れや、やはり外国
産の安価な農作物には日本の農家ではコスト面でなかなか対抗することが出来ず、収
入減のために農家を止めていく人は増えていき、さらに自給率が下がっていくと思い
ます。それを防ぐ為にも、安易な考えかもしれないけれども、私達消費者が、できる
限り国内産の農作物を買うようにする意識をもっていれば、収入増で少しでも農家の
人が増え、自給率も今よりは下がらず、少しでも上がる方向に向かうかもしれないな
と感じました。
- 科目登録してから出席メールを送るものと思ってて前回メールを送っていませんでした。すみません。これからは毎週送ります。
農業の問題点と環境について学ぶことを専門のほうでも勉強してて興味があるので授業がとてもおもしろいです。今日の授業では日本の抱えてる農業の問題の大きさを改めて感じました。確かに若者の食生活がかわってきてるのでそれにあわせた農業が必要と思います。日本の社会自体もっと特に若い世代がこれから必要なことを考えていかないことを痛感しました。食料自給率がなぜ低下していったのか気になるので次回の講義を楽しみにしてます。
- 日本の米の自給率が高いのは僕もそろそろウチの稲刈りを手伝いに帰るので実感がわきました。大豆、小麦に関して低いのは日本ではパンを主として食べないなどの国の文化がかかわっているので仕方ないと思います。
- 10月8日の授業に出席しました。
今回の授業は食物自給率についての講義でしたが、先生が授業でおっしゃったことや資料プリントからわかるように、その国や土地によって自給率に顕著な違いが生じることがわかりました。また自給率1つとってもその国の土地柄や特質が反映されていると感じました。
とりわけ日本については、他国と比べて自給率が全体的に低いので他国からの輸入が不可欠であることは知ってはいたけど、実際数字でそれを見ると、その様子が明確なものであると実感しました。
これからも授業楽しみにしています。
- 10月8日の授業に出席しました。
私は和歌山県の出身で、実家は兼業農家です。先日、稲刈りをしたそうです。我が家の米も毎年少しずつ余ってきているようで、毎週末に実家に帰っている私は、脱穀が終わった今もまだ新米を口にしていません。日本中でこのようなことが起こっているわけですから、政府も在庫米を持て余すのは当然のように思われます。
日本は、米は余るほど作っていて、逆に大豆や小麦は輸入に頼りきっている節がありますね。小麦栽培には、日本よりも冷涼で乾燥した土地が向いていると言われていますが、現代の科学の力を借りれば、日本でも上質の小麦が作れそうなものです。ということは、シンプルに考えるなら、水田のいくらかを小麦畑に変えれば、問題は解決するような気がします。減反政策、転作というやつですね。しかし、それには時間もコストもかかる。長年、稲作に情熱を注いでこられたお百姓さんの気持ちもあるでしょう。水田が小麦畑に生まれ変わったところで、その国産小麦は高価なものになり、結局は中国やオーストラリアから輸入するほうが安くつく、という結果も十分あり
そうです。
今、多くの農家が徐々にそうしてきているように、これからの日本の農家は、日本人のブランド志向につけこんで、値段は高めでも買ってもらえるような上質の農作物で勝負するしかないんじゃないか、と私は思います。国土が狭い上に山がちな日本は農業に利用できる土地が限られているし、農業に従事する人の数も減ってきています。しかし、幸いなことに、日本は科学技術が発達しているし、気候にも恵まれているほうだと思います。量より質を重視して輸入品と戦っていくしかない気がします。
……授業内容から少し逸れましたが、配布資料を見つめていて思ったことを書いてみました。今週の授業も楽しみにしています。
- 今まで、農業を脅かすものは台風などの自然の脅威だけだと思っていました。しかし今回の授業を受けて、政治も農業を脅かしうるということを初めて認識しました。食料自給率の算出方法を変えることで数字を都合よく操作するなど、現在の農業の歪みを象徴的に表していると思います。
- まず、食料と食糧という言葉の使い分け方についてですが、一般的な食べ物を食料と書き、主食の食べ物については食糧と書くというのは初めて知りました。これからのメールでは意識して使い分けたいと思います。
食料自給率が何をもとに測られるかによってかなり数値が変わってしまうのには驚かされた。その例として、造船の自給率が隻とトンで変わる話もわかりやすかったです。さて、食料自給率ですが、1988年まで金額ベースで測って70%はあると政府は言っていたのに、コメ自由化が外国から要求されると供給熱量で測りかえて40%しかないと言って政府が食糧安全保障論を持ち出し、二つの食料自給率を恣意的に使い分けたことは問題があると思う。政府がこんなことをしていると、だんだん外国からだけでなく、国民からも政府に対する信用がなくなってしまうと思った。あと、二つの測り方でここまで差が生じるのは何故か疑問に思いました。
- 授業の最初に大学の教育について話をされましたが、私も入学した当初は
戸惑いました。今は大学の教官は教育者ではなく研究者なのだと割り切っています。
私自身の親も自分が大学生だった時は同じように思っていたそうですが、
授業料を払う立場となると「これだけ高いお金を払っているのに…」という
気持ちのようです。確かに大学に求められるものはかつてと大きく変わったのだか
ら、学界という単一の評価基準は、少し見直しが必要だというところは同じ考えで
す。
企業ではなかなかしない基礎研究をすることも大学の大事な役割だと思います。
しかし環境問題もそうであるが、人々が情報を必要としているようなことでは学者だ
けではなく、一般の人にもわかる様に説明する能力も必要だと思います。別に大学生
に小学生にするような授業をしろというのではないのですが、伝えようという気持ち
が教官によってあまりにも大きく差があるような気がします。(勿論聞き手の耳を傾
けるという気持ちも同時に必要ですが。)
本論の方ですが、他の授業でも食料自給率についての説明がありました。現在多くの
場面で基準とされている供給熱量自給率、単位となるカロリーが高い牛や豚などの家
畜を多く育てると上がる仕組みになっているが、その家畜を育てるための飼料の輸入
に関しては計算されていないというふうに聞きました。前回の授業で多くの飼料輸入
の問題の話もされましたが、私たちが意識しないところで意図的に単位を変えること
がされ、操られていることに怖さも感じました。
今まで自分が信じていた‘通説’を覆されることが面白いとこだと思います。また今
週の講義も楽しみにしています。
- 僕の実家は茨城県つくば市である。つくば市といってもまだまだ田舎で、小学校への通学路には田舎道と勝手に命名した道があるほどである。田舎道の両脇はたんぼで、毎年稲の成長を見ることができたが、最近田植えをしない区画が増えてきているので、米の自給率は裕に百パーセントを越えていると思っていた。しかし実際は90パーセントちょいであることに驚いた。その農家の事情もあると思うが、もう少し賢い土地の使い方があるのではないかと疑問をいだいてしまう。
- 講義を通じて食糧安全保障の重要さを再認識しました。自給率が低いというのは「い
ざ」というときを考えると心配ですよねそれに問題でもあります。いつまでも海外よ
り安く農作物が入ってくるとは限りません。しかし、その一方でコンビニ、レストラ
ンなどでは毎日ものすごい量の残飯が捨てられている。自給率を高める第一歩は無駄
を減らすことかもしれないですね。あと日本人は、いや先進国に住む人間は生きるの
に必要以上食べている、という点で食べすぎともいえるかもしれない。と思いまし
た。
- 第二回環境形成基礎論の講義に出席しました。わかっていたこととはいえ、他国との比較により、日本の食料の自給率の低さにあらためて驚かされました。EUやアメリカが食料自給の道を邁進していることは間違いないのですが、この際日本は逆に食料輸入大国として欧米諸国に立ち向かっていくというのはどうでしょうか?環境は環境として保護しつつ。確かに輸入制限などの事態には多少パニックに陥るかもしれませんが、輸入大国として幅広い国交脈を駆使すればなんとかなるのではないでしょうか?
- 日本の食料自給率の問題はこれまでによく耳にしてきていたので、自分でも考えてみることはあったのですが、先生の授業を聞いて、改めて考え直してみようと思いました。
- 前回出席メールを送り損ねたのですが、今回はちゃんと書けそうです。
昨年ある講義のレポートで日本の食料自給率から見る世界との関係、なんてものを書いてみたのですが、そのとき初めて私は自給率の計算方法にいろんなものがあることを知りました。農学部にいながら恥ずかしい話なのですが、自給率=国内生産量/国内消費量だと思っていたのです。そのとき私は、様々な状況から多面的に見るために熱量ベースや金額ベースといった自給率の計算方法が存在するのかな、と思っていました。もちろん、今でもそういう面があると思っています。しかし、1988年まで金額ベースで自給率を出していたと聞いて、これら自給率が少し歪められて使われているのではないかな、と思いました。例えば、国産と外国産のりんごが同じ値段かといったらそうではないですよね?それなのにそれを金額ベースで見たら、同じ量でも安いほうはその分、りんご消費における割合が低くなります。それを用いて日本の自給率としていたのは、適切ではないでしょう。そういうところに、ベース変更によって自給率をいいように使いかえているような印象を受けました。
個人的には、配布された表の中で主要農産物の自給率が興味深かったです。牛肉の自給率推移は、チェーン店などに代表される日本の安さへの志向が、原因の一端を担ってるような気もするからです。
それでは、失礼いたします。次回の講義も楽しみにしています。
- 環境形成基礎論の感想。日本の食糧自給率の低さについては危機感を抱いているつもりです。今後進む地球規模の人口増加に食糧生産が間に合わないのは必至です。そのとき食糧の多くを輸入に頼っている日本がどうすべきかよく考えようと思います。
- 今回の授業も、興味深く聴かせていただきました。
出席メールとその返信の抜粋をプリントにして配布するというのも、とても良かったです。他の学生の考え方を知ることができますし、それに対する先生のお返事を読むことで、「双方向授業」という方針をさらに強く感じることができました。
大学に入ってから講義の中で、教官の方々が通説を支持するもの・通説を否定するもの、色々な主張を述べるのを聴いて、なんとなく「通説」「正論」の不確かさを感じていましたが、前回の授業でその思いはさらに強くなりました。
そう考えると、ここで一つ大きな疑問が出てきてしまったのですが、食料自給率が下がることがそこまで重要なことなのでしょうか?
もちろん、今までは漠然とですが、食料はできるだけ自国で作って自国で食べるものでありたいと思っていました。しかし、例えば石油や自動車、精密機械のように食料以外の物は、現に輸出国輸入国にかなり偏りがあります。この先グローバル化がどんどん進むのであれば、「それぞれの国の得意分野」として食料がもっと入り込んでも良いのではないかとも思えます。
しかしそれでは、石油のように相手国の状況にこちらが完全に振り回されてしまうという危うい事態になるから困る、自国でできることはなるべく自国で、ということもわかります。
本当に食料自給率を上げたいのであれば、国民が国産の食料を望むような方向に持っていく意識改革が必要だと思います。「食料自給率」は曖昧な概念だということが授業でもありましたが、そのような曖昧なものを根本にして数字だけを見て騒ぐよりも、国民の食料に対する考え方自身を変えていこうとする姿勢が大切だと思います。
- 前回の講義では日本の食料自給率が本当に低いということや、日本の農地面積が食料を自給するのには全然足りないということが分かり、ショックでした。それなのに政府が長期的展望を持っていないのは、大変な事だと思います。非常に難しい問題だけれど、私達がしっかりと考えていかなければと感じました。私も自分なりの意見をしっかり持てるようになりたいと思いました。
- 遅くなってすみません。前回の授業では、食料自給率の話がメインでしたが、いろいろ驚いたこともありました。食料自給率がはかりかたによって変わってくるというのは知らなかったです。
- 日本の食糧自給率が低いときいてまず頭に浮かんだのは今年の夏に行ったアメリカのことでした。頭で思っている以上に広大な土地で農業がおこなわれており行く地域によりその風景が異なっているつまり適地適作が行われていました。スケールの大きさに圧倒されました。日本の食糧自給率が低いのは土地のいろいろな制限というのも大きな原因になってると思いました。
- 先週の木曜日の授業出ました。食料自給率の話題ということで、だいたいは高校でやっていたことだったので理解しやすかったです。次回も楽しみにしてます。あと初回の授業の出席メールの返事が返って来なかったんですがどうしたらいいんでしょうか?
- 環境形成基礎論第2回の授業に出席しました。
講義で特に印象が深かった点は食糧自給率が本当に国内農業の低下を指し示している
のか、ということでした。
熱量ベースで考えれば、40%前後という状況にあるにもかかわらず、金額ベースに
して表すと70%前後になるということでした。
政府の農業問題を誇張しようとする意図がよく表れていると僕も思いました。
今後の日本の農業を考える上で、固定的、かつ絶対的な指針が必要であり、国民すべ
てがその意味を理解できる状況を作る必要があると感じました。
- 先生が忙しいにも関わらず生徒のことを思って出席メールという制度を作ってくれてありがたいと思う。ほかの人のメールの内容をプリントにして読ませてくれると大変ためになる。ほかの人のメールを読むことで自分自身が刺激され講義に対してもやる気が出ます。
- 食料自給率の値が急に70%から40%に下がるのは不安な感じがした。日本の自給率が下がり続け、外国からの輸入に頼るのは危険であると思う。
また、金額でみると日本の食料自給率は今もなお70%程度だといえるのにはなるほどと感じた。
- 前回の授業拝聴させていただきました。
日本の食料自給率について、実際問題、スーパーに行けばなんでも食べ物が手に入る僕にとっては意識の薄いものでした。しかしこの講義を受けて、国レベルでこの食料自給率を考えたとき、自ら生きていけないというこの現状が非常に深刻な問題に思われました。
けれど、よくよく考えてみると、農業や食糧は地球レベルで考えるべき問題ではないでしょうか?いま、地球レベルで考えるのなら、日本という一地域において食糧が足りていないというのは、日本のなかで東京がそれ自身で満足する食糧を生産できていないのと同じことだと思うのです。
かといって国際的に農業地域を集約するのが人間、および環境にとってよい方法だとは思えないのです。
考えれば考えるほど良い答えが見つからなくなります。
- 10月8日の講義出席しました。
まずひとつ質問があります。小麦・大豆の生産を国が特に奨励し、手厚く保護したにもかかわらず耕作放棄地が増加した原因は、転作でしょうか、それとも農業離れが原因でしょうか。中山間地域に政府が補助金を出したということから、前者ではないかと私は推測するのですが。もし本当にそうだとすれば、政策の失敗をお金で解決しようとする政府に憤りを感じます。仮に後者だとしても、それこそ延命に過ぎない、というより延命も何も、もっと土地の使い方をよく考えろという意見に賛成です。
今回の講義で食料自給率に関してお話いただきましたが、同じ「食料自給率」でも数値が異なることを初めて知りました。農業に限ったことではないですが、党の支持を下げないために(?)データを都合のいいように使うことは汚いやり方だと思いました。もちろんそのデータは間違ったものではないのでしょうが、そのような話を聞くとますます政治不信がつのります。私が変えてやりたい!と思ってもまだまだパワー不足、知識も不足です。官僚になりたいわけではありませんが、そのような気合を頭のどこかにおいてがんばります。
以上です。ありがとうございました。
- 金曜4限の環境形成基礎論に出席しました。
日本人の食生活もかわってきて、あまり米を食べなくなっているし、減反政策をとっているぐらいなのだから、補助金を与えてまで、なにがなんでも中山間地域→棚田というふうにする必要はないと思いました。大切なのは中間地域をどのように有効に使うのかという問題ではないのか!と思いました。また食料自給率にはカロリーベースとか金額ベースなどによって異なる値をしめすのを、政治によってうまく利用され、何にも知らない国民をだましている政府にとても腹が立ちました。
- 10月8日の講義を受けて、改めて日本の自給率の低さに恐怖を感じました。
このことは最近ニュースでよく耳にする米国産牛の輸入再開問題にも関わりがあると思う。BSEがアメリカで確認されて、我が国は米国産牛の輸入を中止しました。
それによって、日本の焼肉店や牛丼店は大打撃を受け、日本経済にも多大な損害になりました。日本は小麦や大豆の穀物だけでなく、あらゆる食物を外国に輸入しています。もし今回のように輸入が中止、あるいは両国間の関係が悪化して物資の流通が途絶えたならば、外国依存の日本社会は破滅するに違いありません。
日本が世界トップの科学技術を持ちながら、主要国の中で権力や発言力があまりないのは食料・天然資源において外国に依存しすぎているからだと思う。バブル崩壊後、年々新規就農者の数が増えているそうです。この傾向にのって政府は農業の推進をもっと進めるべきだと思う。国土面積が小さい日本では自給率100%は無理にしても65%は確保したい。それには食物の新種改良や農薬の改善、就農者の増加が絶対不可欠だと感じました。
- 出すのが遅くて申し訳ありません。まだいけるのかな・・・。
10月8日の講義の出席メールです。
前回授業に出れなかったので初めてのメールです。
日本の食料自給率が低下したというのはもちろん耕地面積が減ったこともあるでしょうし、農業人口が減ったことに間違いはないと思います。しかし、肉類の自給率が減ったというのは日本人の食べる量が増加したことも一因にあるのではないでしょうか。
授業でおっしゃられていたように数値はやりようによって変えることが可能です。政府の発表する数値、新聞で言われているものなども頭から信じるのではなく疑いながら聞いておかなければならないなと思いました。厳密に言えば先生のおっしゃることも疑っていくべきなのでしょう。
農学の専門的知識がなく自分なりの考えを積み上げていくことはまだ不可能ですがせめて疑問に思うことがあったらその度出席メールでお聞きすることにします。そういった意味でもこの出席メールというシステムは生徒を見下ろすものでなく、対等に見ていただいている気がしてとても素敵ですね。
これからの授業も楽しみにしています。それでは失礼します。
- 食料自給率についてしっかり考えなきゃとかいろいろ思っていたら遅れてしまいました。が、一応送ります。
カロリー計算の自給率が4割ほどで価格計算の自給率が7割あるというのは日本の食料の値段がよっぽど高いのか、カロリーの高いものを輸入に頼っているか、ということなのかと思ったけれど後者が大きいのかなぁと思いました。
価格計算では自給率が高いのに驚きましたが、ただ、生きていくためにはカロリー計算の自給率が高い方がいいのだろうと思いました。
- 輸入の自由化に伴い、自給率が下がると言われていますが、金額で見たときと重さで見たときを見れば、ある程度自給出来てるともとれるし、自給が追い付いてないともとれてました。どれだけ自国だけで人々が生活出来るかを本当に知るにはどのような値を基準に見ればいいのでしょうか。
- 出席メールが遅くなってしまいました。
第2回目の授業で一番印象的だったのはほかの方々が送ってい
る出席メールの内容の濃さです。 やっぱり京大生はすごいな
って感じました。
同じ学生として思うことがいろいろとあり非常に参考になりま
した。
また、授業を通して感じたのは 農学部に所属しながらも農業
関係の知識の乏しさを感じました。これから前向きにいろいろ
と学んでいきたいと思います。
今回はメールが遅くなってしまったので次回は早めに書こうと
思います。 ではでは、次回もよろしくお願いします。
- <授業の感想>食料自給率が5割をきっているのは、知ってはいたんですけど、改めて考えてみると、なんか怖い話だなと思いました。日本の人口の多さや国土の狭さを考えると、ある程度はしかたないとも思いますが。まだ、何も考えがまとまってないのですが、よろしくお願いします。
- 10月8日の授業に出席しました。
今回の授業を受けて興味を持ったのは、日本の食料自給率の低さでした。
今までは、自給率が少ないといわれても7,8割はあるだろうと思っていましたが、
4割しかなかったとは驚きでした。
しかも政府は金額ベースの総合食料自給率を使い続け、供給熱量総合自給率を使わない、いや隠していたことに憤りさえ感じました。
また、大豆の自給率は平成12年で5%という低さにもかかわらず、スーパーなどで販売されている納豆や豆腐や味噌の多くが国産大豆使用と書かれているのにも疑問をもちました。
- 締め切りの正午を過ぎてしまいました。
授業の内容とは関係無いのですが、柏先生が、あの柏兄弟の父親だと知って驚きました。お兄さんの方には、サークルをまわっている時にお世話???
授業についてですが、僕は今回からの出席ですが、とても熱意のある先生だと思いました。退屈せずに聞けます。
授業内容についてですが、僕は今までに、日本の食糧自給率について、考えたことがありませんでした。習った記憶はありますが、深刻に考えた事が無かったという意味です。食料自給率が40パーセントということは、相当危ないことなんだろうと思いました。輸入が突然出来なくなると、どうしたらいいのでしょうか。政府は深刻に考えているのでしょうか。
- すべての日本人が食べられるように耕作するのには、1700万haの農地面積が必要であるが今農業をやっている農地面積は500万haである。この500万haの内訳は田が280万ha、畑が220万haであることがわかり、ショックでした。
手厚い保護の政策をしているのにかかわらず、耕作放棄が増えていく現実がいやです。せっかく開墾した土地が自然に戻っていくのが残念です。もう一度耕すには、大変です。これ以上放棄しないように何か政策を民間の立場から考えはないのでしょうか。
また、自給率が低いのは地理を勉強していましたので知っていましたが、自給率が計り方によって違うことは初めて知りました。実際出ているグラフを今後を注意深く見ていかなければならないと思い、普段から気をつけて観察力を養っていく必要があると思いました。
また、自給率が低いままだと、アメリカの言うことに従っていく従来の日本を変えることはできないという考えは、実にそう思いました。平和憲法を脅かす政策はとって欲しくないです。
最後に関税の話をしてくれましたが、関税率1000%なんて信じてたくないです。なんでそこまでしなくてはならないのか?って思います。そこまで値上げて、どこが得をし、どこが損をするのでしょうか?
- 率直に言って先生はすばらしい先生だと思います。先生の授業が好きです。先生の授業を聞いていると何かできそうな気がしてきます。
京大の先生達は研究に長けていても教育に関しては関心の薄い人も多いというようなことを聞いていたので、本当に教育に熱心な先生に感動します。
ある知り合いの京大で助手をしている方が、留学していたスウェーデンでは教育などの政策がとても先のことまで考えて実行されているということをおっしゃっていました。
その時食料自給率を偽り通して来た農水省の無責任さと長期展望のなさの話を思い出してがっくりしました。どうして先を見越した政治ってなかなか行われないんでしょうね。それこそ先生のような専門家が集まって委員会など開いたらいいのにと思うのですが…。農学部である自分として農水省にはもっといい仕事をして欲しいです。
- 他の人の意見を聞くことが出来て大変有意義でした。
自分とは異なった視点からの鋭い考察を読めて より考えを深められました。
先進国中でも例を見ない食糧自給率の低さに改めて驚きました。
日本の農地は今の人口でもって 食料自給率100%を目指すには足りないそうですが、
これから超高齢化・少子化社会を迎えて人口は減っていきます。
しかし農業の担い手である今現在の高齢者は亡くなってしまい、
若い人々が農業に力を注ぐようになるかどうか重要かと思われました。
中山間部農業の単なる維持を目指し補助金などを支払っても
農協と農政省の癒着が根底にあり、解決になっていないことから
もっと懐疑的にならなければいけないと思いました。
- 前回の講義を聴いて思ったのは、まず日本の食糧自給率
の計算法が複数あることでしかもその計算法が改正され
てから急激な率の低下が起こっていることでした。
マスコミが言うような「食糧自給率の低い日本は自給率
を上げるべきだ」というなんかいつも耳にしているよう
なことからではなく、新しい見地からの話を聞けて良か
ったです。
自分個人の意見としては、別にコメのみを特別にみる必
要があるのか疑問を感じます。もともと野菜や果物栽培
で生計を立てている農家もあるわけで、そこまでかたく
なにならなくてもいいのではと感じました。
- 10月8日出席しました。
感想
・日本の農水省はその場しのぎの短いスパンで政策を決めては失敗しているようだ。私自身がまだ農業についてそんなに勉強してないからか、問題は山積みでもはや八方ふさがりのように思えてきます。こういう類の問題についてどこぞの教授やらジャーナリストがテレビで喋っているのを見ていてよく思うんですが、彼らは「大変だ大変だー、ここが大変だー、あれも深刻だー」と、不安を煽るように分かり切ったことを繰り返すばかりで、なんら解決策の提示をしない事が殆どです。専門家の端くれなら、実際的な打開策とは言わなくても、オリジナルの考えを提示するべき。講義では官僚の腐敗ばかりが強調されているような気がしますが、日本人の体質的な問題というか、本当に問題を解決したり独自の立場から正確に分析する能力や知識のある人が、改革にしろ、報道にしろ、きちんと役割を果たせない事が重要だと思います。
・「地球が永遠とは私は思いませんが・・・」とおっしゃった事に対して
自然保護とか環境保全のこととなると、感傷的になりがちです。荒唐無稽な言い方ですが、極論を言うなら、人間がこのまま繁栄し続ける為には地球も「使い捨て」だと私は思います。「環境保護」はあくまで、新たな「すみか」が確保できるまで少しでも長持ちさせるための「時間稼ぎ」のような物だと。
- まず、日本の食料自給率の低さをはじめて数値的に知って驚きました。
供給熱量自給率が昭和40年度から比較すると現在では60%以下になってしまっています。50%をきってしまうのも時間の問題のような気がしました。米・野菜・鶏卵の自給率は100%前後のままで高い自給率を保っていますが、果実・肉類・魚介類の自給率は著しく低下してしまっています。これは、最近の食料の並ぶ光景を見ていても歴然としています。アジア産の果物、オーストラリアなどからの輸入肉など日本人の食生活はどんどん変化していっています。
個人的な話ですが、私の実家は大阪の南のほうで、米や野菜の生産が盛んです。玉ねぎが特に有名で、6月ごろにはたくさん収穫され、野菜を買う必要もあまりないといった状態です。今の時期では、一気に米が収穫され、秋田こまちなどの米が近所同士で売り買いされています。 私の家は祖父が米を作ったりしていましたが、亡くなった後は田も売ってしまったということです。こういった状況こそ現代の日本の農業の現状ではないかと思います。
少しずつ開発の進む農村においては、兼業農家などではそれほど大規模な生産はされず、近隣で売り買いされる。また、若い世代は別の仕事につき、時間のある中年・老年層が農業を営んでいる。農業をしていた人がいなくなると、土地を売ったり、駐車場に変えたりする。
米・野菜など生活において欠くことのできないもので、小規模で栽培しやすいものは、自給率に変化がないというデータからも明確であるように、主に栽培されており、反面、漁業、あるいは牛や豚などの畜産といったものは自給率が著しく低下しています。今後開発が進むにつれ、大規模な土地を所有する農業を営むことはますます困難となることが予測されます。さらに、諸外国の安価な輸入品により、日本の農業製品の売り上げは厳しい状況に追い込まれていくでしょう。
日本の品目別自給率を見てみると、穀類と豆類は昭和40年代からもすでに低い値となっています。現在では、オーストラリアやフランス、カナダなどが穀類などにおいて高い生産量を誇っています。日本のこういった品目は諸外国のものに依存していくことになるでしょう。
逆に、米は過剰に生産されています。今後も米は自給率を維持していくと考えられます。日本人にとって米は食生活の大きな基盤となるもので、諸外国の米を代替とすることに不安を感じる傾向にあることは確かです。
こうした傾向の日本では、穀類・豆類のような品目を今以上の自給率にしようとするのは不可能なことでしょう。農業が衰退していっていることはいうまでもありません。これからの日本における農業の重要性を考えたとき、諸外国に匹敵するだけの日本独自の農業が必要になってくるでしょう。情報社会の進展により、身をもっての、人と人との間での技術の伝承を必要とする農業技術は若い世代には伝えることがますます困難となっています。都市化の進む地域が農業から離れてしまうことは避けられないことかもしれません。しかし、日本のIT技術同様、農業も世界に匹敵するだけのものになれば、農業における利益が期待でき、農業が復興していくことでしょう。
日本人にとっての米は特別なものです。米の自由化がなされたとしても、やはり品質・安全性などは日本の米がいいと多くの人が言うでしょう。それは日本の米の品質の高さの紛れもない証拠です。
現代社会においては、商品のブランド化が社会の大きな傾向となっています。ヨーロッパのブランド品は日本でも世界でも大変な活躍です。しかし、日本発祥のブランド品といえば、車などに限られています。
長い伝統を持つ日本の米はブランド品としては大きな価値を持っていることは間違いないでしょう。日本だけでなく、世界に向けてブランドとして米が生産されれば、米の生産が日本の農業を新しい形で支えていくことも可能かもしれません。
現代の兼業農家などは小規模なレベルでの生産にとどまっています。自分の家の需要を満たす程度の生産であるからでしょう。しかし、農地面積がもう少し広ければ、国からのそういった補助があれば、大規模な生産ができるようになるかもしれません。また、失業者やフリーターといった人に土地を貸与し、農家などで技術を学ぶといった機会を提供するといった政策があれば、技術の伝承が新しい形でなされるかもしれません。
農業における技術もさらなる向上が期待できると思います。たとえ日本では活用の機会がないとしても、日本で生産が低い品目における高度な技術を海外で活用させることができれば、しかも日本だけがその技術を用いることができるようにすれば工業と農業の一体化が実現していくかもしれません。
もちろん、農業のことを何もわかっていない人間の考えることなので、実現不可能、利益の見込みのない案であるかもしれません。何しろ農業を復興させようとすることはそんな簡単な問題ではありません。しかし、すべては政府の政策にかかっています。牛肉・オレンジの自由化問題が解決すれば突然日本の自給率の低さを発表するような姿勢ではたいした政策も実行できないでしょう。農業を真に知る人間が日本の農業を支えることができるよう、国民も政府を批判できるよう、農業の実態を知り、真剣に考えていくことが必要であると改めて感じました。
- 政府のありかたについて、改めて考えさせられる授業でした。僕も将来国家公務員になりたいと思っているので、もっと日本の現状を知っていきたいと思いました。
- 10月8日の講義参加しました。
が、締め切りであったはずの水曜日を過ぎてしまいました。やはり無効になるので
しょうか?
今度からは忘れないうちに必ず出すように心がけます。
食料自給率について。
これは難しい問題だなと感じました。高校時から地理を選択していて食料自給率に
関することも覚えさせられた記憶があります。そのとき先生は、日本だけでは4
0%ほどしか自給できないというのは大変な問題じゃないのかと簡単に言っていま
したが、今になって思うとこれほど奥が深い問題はないと感じます。
食生活の変化・日本の地形・国土面積、あと海外といかにつきあうかというような
政策的なこと、これらすべてがかかわりあう問題なのだと思いました。単純に数字
が高ければよいというわけでもないし、金額ベースで見ると高い数字が出てるわけ
なので、経済的には深刻な問題というわけでもなさそうであるし。
日本の環境をトータルで捉えて最もよい方法を考えていかねばならないのだろう。
なかなか難しそうです。
- 前々から散々騒がれてきた事でしたが、小麦と大豆の自給率の低さは致命的だと思います。
しかし、小麦(=僕の中ではパンのイメージ)はともかく、何故大豆の自給率も低いのでしょうか?
豆腐や味噌は日本各地で昔から作られてきた伝統的な食べ物だというイメージがあるのですが、その原料は日本で調達できていなかったのでしょうか?
伝統的に作られてきたモノというのは、食べ物に限った事ではありませんが、その地で調達できるものを材料としてある、という感が非常にあります。
ならば、昔は作っていたのだが今は作っていない、という事でしょうか。だとするとその理由が気になります。
今更のメールですが、もしよろしければお返事頂きたいと思います。
第二回の授業に出席しました。
- 10月8日の出席メールです。
一回目の授業に出ることが出来なかったので今回が初出席メールです。
- 遅くなってすみません。第二回目の授業出席しました。
一回目の授業も出ていましたがメールを出すのはこれが初めてです。
食料自給率がその計り方によって変わるというのは当たり前だろうと思う反面、
ずっと40%だと思ってたものが金額をベースにすると実は70%もあったということに、
そのような数字のトリックが意図的に使われているということに驚かされました。
また、全体的に低い自給率の中で米だけが異常に高いことは、
確かに米は日本人にとって特別な主食であるということで納得してましたが、
農業界のいびつな構造に問題があるのだと初めて知りました。
それから、条件が不利な土地はそこにあった有効な使い方をするべきというのはもっともな意見だと思います。
ただ、どうしてこのような奇妙な政策を続けているのか、いまいちピンときません。「むら構造」というだけで説明できるのでしょうか。
操作された情報とはいえ実際に自給率は低いですし、農家の後継者がいないのは深刻な問題です。
どうすればこの状況を打開できるのか。これから勉強していきたいと思います。
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第2回目目次
第2回目表紙
作成日:2004年10月13日
作成日:2004年10月13日
制作者:柏 久