Sedimentology
Numbering Code | U-SCI00 44539 LJ58 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 4th year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 | |
Instructor name | NARUSE HAJIME (Graduate School of Science Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 地形や地層は流体と砕屑物の相互作用によって形成される.この授業では,地球表層プロセスを理解し,地層から過去の地球環境を読み取るための基礎的な理論と研究手法を講義する.特に,堆積学の基礎となるモーフォダイナミクス(堆積物・流体・地形の相互作用の力学)について,一方向の流れ(河川・土石流・混濁流など)に焦点を当てて講義する.また,実際に堆積構造から過去の状況を読み取るための実践的な手法についても解説を行う. | |||
Course Goals |
・基礎的な水理学と流体・砕屑物の相互作用について理解する. ・実験的研究手法と相似則の適用方法を習得する. ・ベッドフォームと堆積構造の基礎的な概念を理解する. ・河川や混濁流などの自然現象の性質について説明できるようになる. |
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Schedule and Contents |
授業の内容: 地形・地層と堆積構造の形成に関する理論および実験的研究手法について講義する.それらの基礎として,水理学や粉流体の力学に関して必要な部分を解説する. 授業の計画: 次の内容について講義する.ただし,進捗状況により講義回数は多少変更される可能性がある. 第1回.侵食・堆積とは何か:質量保存則と堆積作用 第2回.流体の挙動1:等流の水理 第3回.流体の挙動2:流れのエネルギー保存則 第4回.流体の挙動3:流れの運動量保存則 第5回.相似則と次元解析 第6回.流体による堆積物の移動1:粒子の始動と掃流 第7回.流体による堆積物の移動2:浮流と掃流状集合流動 第8回.河川のダイナミクスと堆積作用 第9回.ベッドフォームの分類と形成条件 第10回.ベッドフォームのダイナミクスと堆積構造の形成メカニズム 第11回.混8濁流のダイナミクスと堆積作用 第12回.土石流のダイナミクスと堆積作用 第13回.山地の削剥作用・地形発達作用の拡散方程式による記述 第14回.堆積学的現象の逆解析 |
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Course Requirements | 3回生向け講義「地質科学表層プロセス基礎論」を履修している(あるいは同時履修する)ことが望ましい. | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業前に講義資料をWebサイトからダウンロードし,あらかじめ予習しておくこと.授業後は復習を行った上でおよびレポート課題を読むこと.また,授業の進捗に合わせて参考書を読み進めておくことが望ましい. | |||
Textbooks | Textbooks/References | 講義プリントを必要に応じ配布する。 | ||
References, etc. |
移動床流れの水理学, 関根正人, (共立出版) 1D Sediment Transport Morphodynamics with applications to Rivers and Turbidity Currents, Gary Parker, E-book (http://hydrolab.illinois.edu/people/parkerg/morphodynamics_e-book.htm) 土砂動態学―山から深海底までの流砂・漂砂・生態系― , 成瀬 元, (共立出版), ISBN:978-4-320-04735-8 |
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Related URL | http://turbidite.secret.jp/ |