Inorganic Chemistry III
Numbering Code | U-SCI00 44603 LJ60 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | 4th year students or above | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.3 |
Instructor name | UEDA HIROAKI (Graduate School of Science Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 無機物質は、電気的、磁気的、分光学的に非常に多彩な物性を示す。これらの物性は、その構造と密接に関係している。本講義の目的は、無機物質の構造、性質およびそれらを理解するための手法を身につけることである。そのため、無機固体の構造や性質を学ぶと共に、それらの対称性を記述する群論や、遷移金属化合物の電子状態を扱う配位場理論などについて学習する。 | ||
Course Goals | 無機固体の構造、電子状態と性質に関する基本的事項を理解する。 | ||
Schedule and Contents |
講義では、まず結晶中の電子状態と物性を理解するためにバンド理論を学ぶ。また、代表的な結晶構造についても解説する。次いで、物質の構造や性質の対称性を理解する土台となる群論の基礎を学ぶ。特に、分子や錯体および固体中の電子の構造や状態を記述する点群を中心に解説する。そして、配位子場理論などを通して、無機化合物の電子状態や物性の取扱いを学習する。 受講者の背景や理解の状況に応じて、以下の内容に沿って講義担当者が授業計画を適切に決める。 1. 原子の電子状態 : 1回 2. 無機固体の性質 : 3回 3. 無機固体の構造 : 2回 4. 対称性と群論 : 4回 5. 配位子場理論 : 3回 6. 物性と対称性 : 2回 |
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Course Requirements | 無機化学1, IIA, IIB, 物性化学I, II, 化学数学を受講していることが望ましいが、必須ではない。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業で進んだ範囲の資料を復習することが望ましい。 | ||
References, etc. | 「無幾化学」というタイトルの教科書が多く出版されているが、これらも参考書として適している。 |