薬剤学3(薬物動態学)
Numbering Code | U-PHA00 3A312 LJ86 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | TAKAKURA YOSHINOBU (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 本講義では、薬物の生体内動態すなわち吸収、分布、代謝、排泄を理解するために必要な生体の解剖学的・生理学的特性を解説した後、各過程における薬物動態のメカニズムについて講述するとともに体内動態の制御方法すなわちドラッグデリバリーシステムについて基本的概念および実例を概説する。さらに、薬物の生体内動態を定量的に記述するためのファーマコキネティクス理論と手法について講述する。 | |||
Course Goals |
1.薬物の体内動態の基本事項およびその制御方法としてのドラッグデリバリーシステムについて説明できる。 2.各種経路から投与された薬物の吸収過程と影響因子について説明できる。 3.薬物が各組織に分布する際の支配因子と分布のプロセスについて説明できる。 4.薬物の尿中排泄および胆汁排泄のプロセスとメカニズムについて説明できる。 5.薬物の代謝様式とそれに関与する代表的な代謝酵素を説明できる。 |
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Schedule and Contents |
1.薬物体内動態の基本事項とドラッグデリバリーシステムの目的 2.注射により投与された薬物の吸収過程と影響因子 3.皮膚の解剖学的、生理学的特徴と薬物の経皮吸収の関係 4.薬物の経皮吸収促進法についての具体例 5.消化管の構造、機能と薬物吸収の関係 6.薬物の消化管吸収促進法についての具体例 7.消化管以外の粘膜部位(直腸、肺、鼻)における薬物吸収 8.薬物が各組織に分布する際の支配因子 9.血液-脳関門、血液-脳脊髄液関門の意義と薬物の脳への移行 10.胎盤関門の意義と薬物の胎児への移行 11.腎臓の構造、機能と薬物の尿中排泄機構 12.薬物の胆汁排泄と腸肝循環 13.薬物代謝様式とそれに関与する代表的な代謝酵素 14.薬物相互作用についての具体例 15.各種ファーマコキネティクス解析法の特徴 |
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Evaluation Methods and Policy |
出席および小テスト20%、定期試験80%。 小テストは2回実施し、講義内容のうち重要な基本的語句についての理解を求める。定期試験では、薬物動態の各過程に関する重要な事項の理解を問うとともに各動態過程相互の関係や総合的な理解ができているかについて論述させ、講義全体の理解についての達成度を評価する。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義プリントを事前に配布するので、内容に目を通し、疑問点等を整理しておくこと。また、講義内容の理解を確認するため小テストを実施するので、知識の定着を図るために必ず復習を行うこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリント | ||
References, etc. | 薬剤学第5版, , (廣川書店) |