7142001 Psychology

Numbering Code U-LET28 37142 SJ46 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name KAWAI TOSHIO (Institute for the Future of Human Society Professor)
HATANAKA CHIHIRO (Institute for the Future of Human Society Program-Specific Senior Lecturer)
SUZUKI YUUKA (Institute for the Future of Human Society Program-Specific Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course 臨床心理学は心理療法・カウンセリングおよび心理査定の基礎をなす学問であり、理論と実践が不可分に連関しているという特徴がある。心理的問題や発達課題は、心的次元における自分と他者の成立のあり方と深く関わっており、心理支援においては他者理解のための基礎知識のみならず、自己についての理解が不可欠である。
これを踏まえ本授業では、基本的にグループやペアでの課題演習の形式で心理療法およびカウンセリングの基礎について体験的に習得すると共に、臨床心理学においてきわめて重要な「自分」のあり方について気づきを深めることを目指す。さらに、心理療法や心理査定等の心理的支援に関する基礎的な知識と技能についてロールプレイと事例的検討を通じて学ぶ。
これらの体験的演習を通して、大学院における心理療法や心理査定の実践的訓練への橋渡しをするとともに、人間のこころについての深い理解を得ることを目指したい。
Course Goals 1) 課題演習への取り組みの中で、普段は明確に意識されることが少ない、こころの基礎的な働きにフォーカスし、心的体験をモニターすることを通じて自分やこころについての気づきを深める
2) 課題に取り組む中で現れてくる自身の態度や特徴について心理学的に考察し、よりよい形で自分および他者のこころに開かれていくような心的態度を養う。
3) これらを踏まえ、次の(1)から(5)に掲げる事項についてロールプレイ等を行いながら基本的な水準の知識および技能を習得する。
(1)心理的支援および心理に関する支援を要する者等に関する①コミュニケーション・②心理検査・③心理面接・④地域支援等に関する知識および技能
(2)心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成
(3)心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ
(4)多職種連携及び地域連携
(5)公認心理師・臨床心理士としての職業倫理および法的義務の理解
Schedule and Contents 本授業では、以下の計画に添って実習的演習を行う。

第1回 オリエンテーション
第2回 自分を知る(1)
第3回 自分を知る(2)
第4回 自己表現(1)
第5回 自己表現(2)
第6回 他者を知る(1)
第7回 他者を知る(2)
第8回 コミュニケーション(1)
第9回 コミュニケーション(2)
第10回 こころとイメージ(1)
第11回 こころとイメージ(2)
第12回 こころとイメージ(3)
第13回 個人と集団
第14回 臨床的態度
第15回 まとめ
Evaluation Methods and Policy 授業への出席を前提に、演習の中で課されるレポート等の課題、演習活動へのコミットメント、ディスカッションでの発言をもとに評価を行う。
上記到達目標に掲げた観点を総合し、課題(70%)、平常点評価(30%)を基本として担当教員合議の上で評価する。
Course Requirements ・本授業は演習形式であるため、毎週の授業に出席し、課題に真摯にコミットし、グループディスカッションに積極的に参加する意思のあることが要件となる。
・履修にあたっては、年度始めの公認心理師科目履修ガイダンスを受講するとともに、初回(オリエンテーション)に必ず出席すること。
・「心理学実験」(総合人間学部)もしくは「心理学(実習IA)(心理学実験)」(文学部)を履修していることが望ましい。
・体験型の演習を中心とするため、受講希望者が多い場合には人数を制限する場合がある。第1回の授業で説明と抽選を行う場合があるため、受講希望者は必ず出席すること。
Study outside of Class (preparation and review) ・課題を通じて生じた疑問や新たな興味にしたがって、自発的に心理学やその他の関連文献を調べることで、こころについて考える視野を広げ、問題意識を深めることが重要である。
・課題において体験された心的体験や、それに付随する気づきについて中立的に振り返ることが重要であろう。善し悪しの評価ではなく、一回限りの自身の体験をとらえ、そこから新たな気づきを得る力を養うことで、心理学的な視点が養成されるだろう。
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