6931010 European History

Numbering Code U-LET26 36931 LJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name ZUSHI NOBUTADA (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course この講義では、中世ヨーロッパの紛争や裁判に関するトピックを取り上げて、史料のあり方に着目しながら「メディアとコミュニケーション」という観点から具体的に検討していく。過去のヨーロッパ社会を生きた人々は、争いや諍いにどのように対処していたのか。あるいはいかに裁かれたのか。法と裁判のあり方(ひいては紛争と紛争解決のあり方)は、その時代の社会の構造や人々の価値観を映し出す。紛争の記録や裁判記録など関連する史料を読み解きながら、当時の社会について理解を深めたい。また現代の日本社会との比較を通じて、私たちが当たり前に受け取っている現代社会のありようを見つめ直すきっかけをもちたい。
Course Goals ①歴史的な知識の習得:中世ヨーロッパ社会の歴史過程について基本的な知識を習得する。
②歴史学的なまなざしの獲得:歴史的な史料の性質を踏まえて、そこから読み取れる内容について判断できるようになるとともに、歴史を学ぶ意味について考えを深める。
③法的思考の涵養:法の根本的な価値や考え方を理解し、社会的判断力を培う。
Schedule and Contents 第1回 イントロダクション:中世とは何か?
第2回 中世における記憶と記録
第3回 紛争のなかのヨーロッパ中世
第4回 紛争と紛争解決1:神判・宣誓・決闘裁判
第5回 紛争と紛争解決2:フェーデと神の平和
第6回 紛争と紛争解決3:中世都市と暴力
第7回 中世におけるキリスト教と異端
第8回 異端審問と権力1:異端審問とは何か?
第9回 異端審問と権力2:審問記録の作成・保管・利用
第10回 ジャンヌ・ダルク裁判1:ジャンヌ・ダルクとその時代
第11回 ジャンヌ・ダルク裁判2:審問記録を読む
第12回 近世への展望1:国王裁判と恩赦嘆願
第13回 近世への展望2:魔女裁判と拷問による自白
第14回 まとめ:中世史とは何か?
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 授業中の小レポート:50%
(各回の授業中に小レポートを課す)
期末レポート試験:50%
(講義内容の理解を前提に、所定の論点に関する論述式のレポートを課す)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 予習:概説書などを読み、中世ヨーロッパ史に関する基礎的な知識を身につける。
復習:授業内容を振り返り、講義の要点を整理するとともに、授業中に紹介された文献を可能な限り読み、理解を深める。
Textbooks Textbooks/References 講義内容に関連する資料を授業中に配布する。
References, etc. 大学で学ぶ西洋史[古代・中世], 服部良久ほか編, (ミネルヴァ書房、2006年), ISBN:978-4623045921
はじめて学ぶフランスの歴史と文化, 上垣豊編, (ミネルヴァ書房、2020年), ISBN:978-4623087785
各回の講義内容に関連する文献については授業中に適宜紹介する。
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