Readings in Humanities and Social Sciences (Letters, English)B-E1
Numbering Code | U-LAS03 10003 SB48 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | For liberal arts students | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.2 | |
Instructor name | HAYASE ATSUSHI (Graduate School of Letters Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
テーマ:アリストテレスの時間論 この授業では、西洋哲学史に甚大な影響を与えたアリストテレス(384BC-322BC)の時間論に関する次の研究書を読みます。 Coope, Ursula. Time for Aristotle: Physics IV. 10-14. Oxford: Oxford University Press, 2005. 「時間は存在するのか」という問いからはじまり、「時間とはより前とより後ろにそくした変化の数である」と定義するアリストテレスの議論は非常に難解ですが、Coopeはそれを非常にクリアーに、分かりやすく整理しています。この研究書の前半部(約100ページ)を精読することで、アリストテレスの時間論への理解を深めるだけでなく、難解な哲学テクストを解きほぐしていく模範的研究に親しみ、自分でも同じような議論を展開できるようになるための基礎訓練を行うのが目的です。 なお、この授業の講師は西洋古代哲学史の専門家であり、物理学における時間の扱いは言うに及ばず、近代以降の時間論に関しても完全に門外漢です。時間論全般に関心がある方の参加も歓迎しますが、時間を研究する学者がアリストテレスの時間論を解説するような授業を予想して参加すると、期待外れになるかもしれません。 |
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Course Goals | 哲学分野の研究書を読みこなすために必要な英語力を養うこと、アリストテレスが時間についてどのように論じていたのかを理解できるようになること、難解な哲学的テクストを平明に説明するための基礎能力を身につけることが目標です。 | |||
Schedule and Contents |
授業は以下のような計画で進める予定です。 第1回:オリエンテーション 第2回~第6回:時間をめぐるパズル「時間は存在するのか?」 第7回~第10回:時間と変化との関係 第11回~第14回:数としての時間と尺度としての時間 第15回:フィードバック 1回ごとにテキストを7~8ページほど読む予定です。事前に担当者を決めておき、議論のまとめをしてもらう他、重要な箇所は参加者全員で逐語訳をしていきます。 |
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Evaluation Methods and Policy |
成績は次のような割合で評価します。 平常点:50%(まとめ担当時の発表および授業への積極的な参加) レポート:50%(「時間」を主題とする自由レポート、4,000字程度) |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 毎回、テキストを7~8ページほど読んでおき、当てられた場合には訳読できるように準備する必要があります。またその回の担当者になった場合は、議論のまとめのレジュメを準備してください。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリントを配布する。 | ||
References, etc. |
Time for Aristotle: Physics IV. 10-14, Coope, Ursula, (Oxford University Press, 2008), ISBN:9780199556700, ISBNと出版年はペーパーバック版のものです。 Aristotle: Physics Books III and IV, Hussey, Edward, (Oxford University Press, 1983), ISBN:9780198720690, ISBNはペーパーバック版のものです。 |