Introduction to Earth Science B [Present environmental system of the Earth]
Numbering Code | U-LAS15 10003 LJ58 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | Mainly 1st & 2nd year students | Target Student | For science students |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.1 |
Instructor name | SAKAI SATOSHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
現在の地球環境を維持するメカニズムを解説する。 メカニズムを考えるためには、ある程度の基礎知識が必要であるので、放射平衡やコリオリの力など、まず「地球」を考えるうえで最低限必要な(かつ物理の初歩的講義ではあまり扱わない)物理的概念を講義する。 その上で、大気や海洋の基本的運動を解説し、それらが組み合わさってカオス的な変動を繰り返す地球の気候システムの全体像を解説する。 地球の基本的メカニズムを理解すれば、地球環境を人間がコントロールすることは非常に困難であることに気がつくはずである。 |
||
Course Goals | 地球を維持するメカニズムを知ることで、自然界は基本的に予測不可能なカオスの世界であり、厳密な目標を立てて、その目標到達度を評価することは、人間の浅知恵でしかないことが理解できる。 | ||
Schedule and Contents |
以下のテーマについて、フィードバックを含め全15回で、それぞれ1-2回の予定で授業を行う。 1. 放射平衡 2. 大気の鉛直構造 3. コリオリの力 4. コリオリの力の緯度変化 5. 大気循環 6. 海洋の風成大循環 7. 海洋の熱塩大循環 8. 炭素循環 9. 天気予報とカオス 10. フラクタルと自然の構造 |
||
Evaluation Methods and Policy | 出席状況といくつかの課題、および期末レポートにより評価する。詳細は初回授業で説明する。 | ||
Course Requirements | 高校の物理・化学程度の基礎知識を前提とする。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
よく睡眠をとり、冴えた頭で遅刻しないように授業に臨むこと。 講義では、いわゆる「地学」の科目の中に閉じた知識ではなく、身の回りの様々な事柄に関係する知識を扱うので、授業時間外にも常にその知識がどこに繋がるか意識して生活すること。 その他、授業中に指示する。 |
||
References, etc. |
カオス 新しい科学をつくる, James Gleick, (新潮社) 新ネットワーク思考, アルバート=ラズロ・バラバシ, (NHK出版), ISBN:4-14--8-743-1 哲学入門, 戸田山 和久, (筑摩書房), ISBN:978-4480067685 はみだす力, スプツニ子!, (宝島社), ISBN:978-4-8002-1792-9 |
||
Related URL | http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~sakai |