Introductory Seminar: Experimental Practice in Field Botany

Numbering Code U-HUM50 19180 SJ69 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year From 1st to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name SETOGUCHI HIROAKI (Graduate School of Global Environmental Studies Professor)
SAKAGUCHI SYOTA (Graduate School of Global Environmental Studies Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course 自然界には多種多様な植物種があります。しかし皆さんが教室で受ける座学の生物学では、シロイヌナズナのようなモデル植物における知見が植物学の全てであるように勘違いを起こしてしまうリスクがあります。この授業のテーマは、野生植物を介して「生物多様性」を知る機会を持つことです。多様性の生物学を学ぶことは、将来に様々な環境問題に向き合うことになる皆さんにとって、必ず役に立つ素養であると思います。 そして自分の眼で観察をして、厳しい環境下での植物たちの生き方について考えみて欲しいと思います。
 この授業では、4月から8月にかけて2回の日帰り実習と座学を行った上で、8月上旬~中旬(バックアップ期間終了後)の3日間(二泊三日)を使って、木曽駒ヶ岳の植物を観察します。野外において日本の野生植物の「分類」と「形態」、「環境への適応」について学びます。
 
Course Goals 植物の分類、形態、環境への適応、植生を構成する植物種の多様性を理解する。野外における自然の観察:いわゆる「フィールドワーク」の手法を習得する。例えば、山における地形(稜線、雪渓、ハイマツ帯、石が露出した森林限界の上、風衝地)では、生育する植物種の組成が異なり、また、植物の形も異なります。このような事項を自分の眼で観察して考察できるようにして欲しいと願っています。
Schedule and Contents 年度初めには、システム上の制約で履修希望者にKULASISから連絡を取ることが出来ません。そこで以下の"原始的な"方法で履修者を決めます。

1.4月1日に、吉田南2号館3階にある生物実習室1の掲示板に、履修希望登録用の掲示を出します。希望者は4月8日17時までに記入をして下さい。

2. 履修者の決定:翌週の前半に、昼休みを使ってガイダンスを行います。この場所と日時を書いた掲示を生物実習室1の掲示板に貼ります。希望者はこの時に必ず参加して下さい。人数超過の場合にはこのときに抽選をします。

3.履修確定後の4月から8月にかけての土曜日に、合計2回の日帰りの野外観察と、座学(木曽駒ヶ岳登山に関するガイダンスを兼ねる)を行います。

4.8月上旬 フィードバック期間終了直後に3日間の自然観察を木曽駒ヶ岳で行います。

5.レポートをお盆前に提出します(電子メールでファイル添付の様式で提出)。
Evaluation Methods and Policy 授業への参加状況で50%、レポートの点数50%で評価する。
Course Requirements 学生教育研究災害傷害保険等の傷害保険に加入をしていることが必要です。入学時に大学から配られた案内、あるいは学生部の窓口で照会して、必ず加入して下さい。
Study outside of Class (preparation and review) 多くの履修者にとって、野外の植物を観察するという経験が初めてだと思われるので、授業を進めながら指示をします。
また、自学自習の機会として、京都府立植物園や京都市緑化協会などが一般向けに主宰する観察会や企画展に参加してレポートを提出して貰います。レポートをまとめるにあたっては、教員やTAがサポートして、レポートの書き方などについて指導します。
References, etc. 授業中に紹介します。
木曽駒ヶ岳では、次の図鑑を携行することを勧めます:
山渓ハンディー図鑑8「高山に咲く花」清水建美(解説)山と渓谷社 4200円
ISBN978-4-635-07030-0
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