Seminar on Cultural History of Social Institutions
Numbering Code |
U-HUM13 31215 SJ32 U-HUM13 31215 SJ36 |
Year/Term | 2022 ・ First semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 3rd & 4th year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4 | |
Instructor name | Rie Suga (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
フェミニズムのナラティヴ フェミニズムは、制度や文化がいかに「男性」の目線に規定されているかを、「女性」という位置にある者の目線から明らかにしてきた。それは「社会的に認知されていない目線からの声を、より広い公共圏にどのようにして届けるのか」という普遍的な課題への挑戦ともなっており、そこで紡がれた様々な議論は、この挑戦の豊かな蓄積としてとらえることができる。 本演習ではまず、フェミニズムにかかわるいくつかの文献を取り上げ、それぞれが、自らの視点を公共圏に説得的に示すためにどのようなナラティヴ(語り)を採用しているのかを検討する。その上でジュディス・バトラーの書に注目して、フェミニズムの中で培われた理論的認識が、「声を届ける」ための実践へとどのようにつながりうるのかを探る。 |
|||
Course Goals | フェミニズムのナラティブの様々な形態について理解する。 | |||
Schedule and Contents |
授業では、毎回担当者を決めて担当箇所の内容をまとめてきてもらい、その発表に基づいて議論する。取り扱う文献やテーマは以下の通りである。(変更の可能性あり。) 1回目 導入 2回目から7回目 「目線」の所在 上野千鶴子 「国民国家とジェンダー」(『ナショナリズムとジェンダー』(青土社1998年 所収)ほか 8回目から10回目 「目線」を共有するための工夫 a)上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版 2017年) b)ジュディス・バトラーの主体論(変更の可能性あり) 11回目から14回目 「声を届ける」ことについての理論的考察 ジュディス・バトラー『アセンブリ』(2018年 青土社) |
|||
Evaluation Methods and Policy | 授業中の発表(60%)と、読書会やディスカッションへの参加(40%)による。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
・取り扱う予定の資料や文献はなるべく読んでくること。 ・発表時には事前にレジュメなどを用意すること。 |
|||
Textbooks | Textbooks/References |
取り扱う文献については授業中に指示する。(「授業計画と内容」を参照。) 各自図書館などで用意できるものは用意する。プリントを配布する場合もある。 自分が発表担当ではない回の文献も、読んでくることが望ましい。 |