Theory of Tectonics

Numbering Code G-SCI32 56016 LJ58 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name YAMAJI ATSUSHI (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor)
SATOU KATSUSHI (Graduate School of Science Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 大陸の分裂や衝突といった地球上の地殻変動に限らず,惑星・衛星のテクトニクスは,数億年という時間をかけて進行する。いつどの断層が動いたとか,どの岩体がいつ上昇してきたといった,テクトニックは今日では比較的容易に理解できるようになってきた.そこで,そうした運動のあいだ働いていた力を理解することが,次代のテクトニクスの研究には必須である.そこでこの講義では,地質学的証拠にもとづいて,地質時代の応力を理解する方法を解説する.
Course Goals ・応力を推定するための力学的基礎を理解する.
・どんな地質構造から古応力を解明できるのかを理解する.
・地質構造の種類ごとに,呼応力を推定する方法を理解する.
Schedule and Contents 断層・褶曲・節理・岩脈・鉱物脈など,基本的地質構造の形成機構を解説し,それらから地下の応力・歪み・運動などを定量的に把握する方法を解説する。それらを基礎として,応力解析を解説する。

次の内容について講述する。受講者の知識や理解度に応じて【 】で示した週数をあてる。
1.連続体力学の基礎(歪み,応力,弾性体)【4~5週】(担当:山路)
2.歪み解析【2~3週】(担当:山路)
3.断層の応力解析【2~5週】(担当:山路・佐藤)
4.岩脈の応力解析【1~2週】(担当:山路)
5.双晶の応力解析【1~2週】(担当:山路)
Course Requirements 線形代数学の基礎的知識を前提とする。「構造地質学」を履修済みであることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 基礎的な線形代数学(特に,ベクトル,行列,座標変換,固有値・固有ベクトル)を学んでおくことが望ましい。参考書の練習問題を解いて復習することも有効である。また,「課題演習E1,E2」,「地質科学野外巡検IA,IB,II」を履修するなどして,野外で現実の地質構造を見ておくことを勧める。
References, etc. 理論テクトニクス入門:構造地質学からのアプローチ, 山路 敦, (朝倉書店), ISBN:4254162413
Geodynamics, Turcotte and Schubert, (Cambridge University Press), ISBN:0521666244
連続体力学入門, 田村 武, (朝倉書店), ISBN:4254201028
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