8944017Media and Culture Studies

Numbering Code G-LET37 78944 SJ36 Year/Term 2021 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name INOUE AKITO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  コンピュータ・ゲームの文化的隆盛を背景として、コンピュータ・ゲームについての人文学的な議論は、この20年で急速にすすんできた。一体、ゲームの何が重要な人文学の問題となりうるのか。近年の国際的なゲーム研究の動向を踏まえつつ、特に着目されている論点を紹介しつつ、共に議論をしていきたい。
 本講義はコンピュータ・ゲームに関わる研究とはいえ、人文学や批評に親しみのある者にとっては、ポストモダン論やジェンダー論、文化的抵抗など、どこかで聞いたことがあるであろう話を聞くことになるはずだ。欧米圏のゲーム研究の進展の半分近くは、こうした既存の文化研究の文脈を引き継いている。ただし、他方では、コンピュータ・ゲームという領域に独自の魅力を含む論点も数多く含んでいる。受講者にはその「差分」を味わいながら、議論に加わってもらいたいと思う。
 なお、授業の中で扱う文献は、なるべく日本語の文献を多くするが、中には邦訳のないものも含まれるため、若干の英語文献も含まれる。
 最終的な評価については、最終レポート(4000字以上)の内容を基に行う。
 また、最終レポートについて、事前に、どのような内容を予定しているかについて、途中で計画を提出してもらった上で、先行研究3点についての要約を提出してもらう。
 詳細な評価基準については、授業第1回目でルーブリック表の形で告知する。
Course Goals 発展しつつあるゲーム研究の様々な論点を理解し、その視点から現在の文化状況についてメタ的な考察が展開できるようになる。
Schedule and Contents 1.方法論としてのビデオゲーム研究
2.「ゲーム」とは何かをめぐる論争
3.ビデオゲームのメディア特性:ルールとフィクション
4.ポストモダンの社会論とビデオゲーム
5.メディアミックス
6.手続き的レトリック
7.抵抗の理論としてのビデオゲーム
8.アジールとしてのゲーム・カルチャー
9.メタ・ゲーム
10.シミュレーション
11.アイデンティティ
12.ジェンダーとサブカルチャー
13.語ることと当事者性
14.社会的活用
15.総括
Evaluation Methods and Policy レポート(2回、各15点)
最終レポート(1回、70点)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 最終レポートに関していきなりとりかかるのではなく、段階的に計画を練ってもらう必要があるので、授業の各段階で、文献調査(先行研究の読み込み)・仮説の設定・再調査のプロセスに時間を使ってもらいたい。
 各回の授業で、あらかじめ触れておいてほしい作品等については指示する。
Textbooks Textbooks/References 必要な資料はパワーポイント、配布資料等で適宜提示する。
References, etc. ビデオゲームの美学, 松永伸司, (慶應義塾大学出版会), ISBN:978-4-7664-2567-3, 英語圏でのコンピュータ・ゲームに関する人文系研究を本格的にフォローしている唯一の和書です。
ハーフリアル ―虚実のあいだのビデオゲーム, イェスパー・ユール 著, 松永 伸司 訳, ( ニューゲームズオーダー), コンピュータ・ゲーム研究のなかで、近年もっとも参照される文献の一つです。
文献ではなくゲームになるが
『My Child Lebensborn』
『Florence』
『Coming Out Simulator』
『this war of mine』
などのゲームに少し触れておいてもらえると、コンピュータ・ゲームの議論の広まりを少し理解してもらえると思う。
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