物質物性相関論演習5A
Numbering Code | G-HUM36 5N051 SJ57 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.5 |
Instructor name | MORINARI TAKAO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 物質中における量子現象の数値的解析について,実践的な演習を行う.理論研究に用いる基本的な数値解法を修得することを目標とする.簡単なモデルの解析に加えて,超伝導,Bose-Einstein凝縮系,Dirac電子系などに関する数値シミュレーションを行う. | ||
Course Goals | 物性理論の研究では,非線形方程式の数値解法,エルミート行列の対角化,最適化問題の数値解法などの数値計算手法が必要となる.これらの基礎を学び,具体的な応用例にふれることで,物性理論研究に必要となる数値シミュレーションの基礎を修得する. | ||
Schedule and Contents |
以下のような項目について,数値計算手法の演習を行う. 各項目にあてる授業回数は,1~2回である. 1. 2次元正方格子上の電子とフェルミ面 2. ハバード模型の平均場理論 3. 2次元電子系における量子ホール効果 4. Dirac電子系とgrapheneの半整数量子ホール効果 5. Gross-Pitaevskii方程式を用いたボース・アインシュタイン凝縮系の解析 6. 有機導体におけるDirac電子系 7. スピンゆらぎによるd波超伝導機構 8. スピン系を記述するハミルトニアンの厳密対角化 |
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Evaluation Methods and Policy | 課題への積極的な取り組みと発表により評価する. | ||
Course Requirements |
「量子物性基礎論1」の内容を修得していること. プログラミングの経験があることが望ましい.なお,講義で用いるプログラミング言語はPythonである. |
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Study outside of Class (preparation and review) | 内容を理解するために,数値計算コードを自分で書くことが求められる. |