東アジア比較思想論2

Numbering Code G-HUM35 5H043 LJ31 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.2
Instructor name OGURA KIZOU (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 【授業のテーマ】 弱いニーチェ・・・東洋哲学の視座から
【授業の概要・目的】 ニーチェを読む。東洋哲学の観点から読む。ただし、仏教の影響だとかショーペンハウアーとの関係などという哲学史的な観点ではない。ニーチェが主観や自我や個人や事物や人間や道徳やニヒリズムなどに関して思考したことの内容を、東洋哲学の観点から再解釈してみるのである。つまり東洋哲学との影響関係に関心があるのではなく、井筒俊彦のいう「共時的構造化」という方法論によるニーチェ哲学の再構築をするのである。
Course Goals ニーチェの哲学を東洋哲学の観点から読むことを通して、「比較東西哲学」という方法論を身につける。
Schedule and Contents 授業では、「強いニーチェから弱いニーチェへ」「ニヒリズムからラディカル・ニヒリズムへ」「キリスト教批判からアニミズムへ」などのテーマに沿って、主に『80年代の遺稿から』(『権力への意志』というタイトルで編集されたバージョンでも知られる)の主要な部分を選んで読み進めながら、講義をする。
以下のテーマに関してそれぞれ2回前後の授業で読んでいく。
1.ニヒリズムからラディカル・ニヒリズムへ
2.弱いニーチェ、アニミズムの超人
3.総合的人間とアニミズム
4.尊厳の否定からニーチェ的尊厳へ
5.未来のアニミズム
6.ニーチェ的マルチチュードの政治学
7.天台哲学とニーチェ
Evaluation Methods and Policy ①平常点:40%  ②期末レポート:60%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) できるだけ複数のパースペクティブからニーチェを読み、比較哲学的な理解を深める努力をする。
Textbooks Textbooks/References プリントを配布する。
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