Contemporary American Politics

Numbering Code P-GOV00 64390 SJ42 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year 1st & 2nd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.3
Instructor name MACHIDORI SATOSHI (School of Government Professor)
Outline and Purpose of the Course この授業では、比較政治学の理論枠組みを援用しながら、現代アメリカの政治構造を理解することを目的とする。アメリカ政治については、属人的要素を強調する議論が意外に多く、ある程度まではそれも有益だが、それだけでは不十分なこともまた明らかである。公共政策大学院科目であることに鑑み、受講者が将来にわたって業務の対象としてアメリカの公共部門と接点を持つことを想定して、授業を進める。
Course Goals 現代アメリカ政治の基本構造について理解すること。
それに基づいて、今日的課題について自ら多面的に考察できるようになること。
Schedule and Contents <進行予定> *開講時には変更する可能性がある。
第1回 イントロダクション
     授業の進め方や評価方法等の説明、報告担当者の割り振りなどを行う。
第2回 アメリカの政治理念
     アメリカ政治において有力な思想潮流や、政策体系の特徴について。
第3回 戦後アメリカ政治の流れ
     戦後(ニューディール期以降)のアメリカ内政の基本的な動向について。
第4回 政府の基本構造 
     アメリカの政治制度の基本的な特徴を、憲法構造から検討する。
第5回 制度としての大統領
     執政制度としての大統領制の特徴、およびアメリカの位置づけについて。
第6回 大統領スタッフと官僚制
     大統領と閣僚・補佐官、および官僚制の関係について。
第7回 連邦議会
     連邦議会の制度的特徴と、政策過程と政策選択に与える影響を考える。
第8回 議会と大統領
     立法過程における大統領の役割と影響力について。
第9回 政党の基本的特徴と現代における変容
     政党組織と政党間関係の特徴を、理論と歴史から検討する。
第10回 選挙と利益集団
     連邦レヴェルの選挙キャンペーンや政治資金、ロビイングについて。
第11回 裁判所の政治的役割
     アメリカ政治にとって司法部門はどのような存在かを考える。
第12回 マイノリティの政治参加
     人種・宗教マイノリティと政治の関わりについて。
第13回 (グループ発表1)2022年中間選挙の総括
     中間選挙の結果が示す特徴と、それが生じた理由を検討する。
第14回 (グループ発表2)アメリカ政治の将来展望
     2023年以降のアメリカ政治がどうなるのかを考える。
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 授業への参加(15%)、報告(15%)、授業期間中の課題提出(30%)、および期末レポート(40%)を総合的に組み合わせる。
各項目について決定的に不十分である場合(たとえば欠席回数が著しく多い、報告回に無断欠席した、など)には、他の項目の如何に関わらず単位を認定しないことがある。
詳細は初回に説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各回の課題文献を事前に読んでくること、求められている回数のリアクションペーパーを作成することは予習として必須である。
復習については、授業後に十分理解できなかった点や新しく知った内容を中心に、課題文献の内容や授業でのディスカッションを反芻し、他の回の内容と関連づけながら把握することに努めることが期待される。
期末には、まとまった長さのリポートを提出することが必須である。
Textbooks Textbooks/References アメリカの政治, 岡山裕・西山隆行(編), (弘文堂、2019年)
教科書として挙げている『アメリカの政治』は多くの回で使用する文献であり、受講時には入手していることが極めて望ましい。その他にも数多くの文献を使用するが、入手方法などを含め詳しくは第1回目に指示する。
References, etc. 第1回目に配布する、より詳細な授業アウトラインに記載するほか、授業中にも適宜紹介する。
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