European Politics

Numbering Code P-GOV00 64320 OJ42 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type lecture and seminar
Target Year 1st & 2nd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.3
Instructor name SHIMADA YUKINORI (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course  主に国家と社会の関係に焦点を定め、ヨーロッパ各国の政治について比較論的見地から考察するとともに、現代の欧州をとりまく政治環境の変化によって各国が直面する諸課題とその対応について検討することが、この授業の目的である。
 前半では、国家と政治をめぐるさまざまな見解について概観したうえで、近代国家の形成・発展の過程とともに、その多様性をもたらした経緯について、理論的・歴史的観点から検討する。
 後半では民主政治、社会・経済政策、福祉レジーム、ナショナリズム、移民、欧州統合、グローバル化等現代ヨーロッパ諸国が直面するアクチュアルなトピックについて論じた文献をとりあげ、これらの課題にたいする各国の対応の多様性とその背景について、事例研究に即して考察する。
Course Goals  欧州諸国における政治の多様なあり方について比較論的見地から理解を深めるとともに、それらが直面するこんにちの諸課題について多角的に考察するための視角を得る。
Schedule and Contents  授業では、各回の主題に沿った文献・資料について事前に指名された受講者による報告の後、講義担当者が受講者の理解を助けるための解説を行い、さらに全員参加による討議を行う。報告担当は複数回ありうる。

1.イントロダクション:授業の計画について説明し、報告担当者を決定する
2.ヨーロッパにおける国家と政治(全2回):国家と政治の本質をめぐるさまざまな見解について、社会科学の古典的著作などを素材として検討する
3.政府と市民社会:近代以後の国家の特質について、社会との関係に注目して検討する
4.国家の発展と分化(全3回):近代国家の形成・発展とその多様性について、主に西欧政治史に即して検討する
5.欧州諸国の比較(全3回):政治制度や現代政治の主要な論点にかんする各国間の差異、またそれをもたらす背景的要因について考察する
6.ヨーロッパの政党政治:各国の政党政治について検討する
7.現代ヨーロッパの政治課題(全3回):各国固有の課題に加え、グローバル化や欧州統合の進展などヨーロッパ諸国が共通して直面する諸問題をめぐる事例分析をとりあげる
8.フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点により成績評価を行う。平常点は、出席回数と報告内容の水準、および討論への参加度に基づいて評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  受講者は、報告担当者以外の者も含め全員が対象文献を熟読するとともに、日頃から現代ヨーロッパ政治のトピックについて幅広く関心を寄せ、講義中の討議や質疑に備えておくこと。
Textbooks Textbooks/References  講義初回および講義中に随時教材を配布する。やむなく初回に欠席する場合は、事前に連絡すること。
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