Negotiation

Numbering Code P-GOV23 63080 OJ45 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type lecture and seminar
Target Year 1st & 2nd year students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.3・4
Instructor name NIKI TSUNEO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 社会生活の様々な場面で遭遇する利害調整やトラブルの多くは、当事者間の話し合いすなわち交渉によって処理されている。また、調停や訴訟などの第三者機関のもとでの紛争処理も、相対立する当事者間の交渉と連続したものであることも少なくない。この科目では、利害調整の基本ともいえる交渉について、理論的な理解を得るとともに、その実践的なスキルの習得を目的とする。
Course Goals ふだんの利害調整にかかわるさい、原則立脚型交渉論や問題解決型調停論のガイドラインを意識しながら実践に取り組み、また自身の行動を評価することができるようになることを、到達目標とする。
Schedule and Contents 授業では前半に交渉(negotiation)を、後半に調停(mediation)をとりあげる。担当者のレジュメや映像資料等を使用した交渉/調停理論、交渉/調停技術に関する講義もおこなうが、それだけではなく、受講者には交渉および調停の技法トレーニングと、紛争事例を素材にした模擬交渉・模擬調停を実践してもらい、文献から得られた知見の実践的な有効性を体験的に検証する。さらに、模擬交渉・模擬調停の実践過程・結果については、事後的な報告・討論をおこなうことによって、自己客観化と技術の内在化をはかる。模擬交渉・模擬調停については、毎回必ず報告書(分析と評価)を提出してもらうことを予定している。授業計画の概要は下記のとおりであるが、担当者の研究の進捗に合わせて微調整をおこなう予定である。より正確な授業計画は最初の時間に伝える。
なお、このような授業内容の学習効果を高めるため、授業すべてに出席可能なことを受講要件とする。また、授業の教育効果の点から、受講人数を限定することがある。受講希望者は、事前に①交渉術の受講を希望する動機、②自分がこれまで体験した交渉事例の二つの課題レポート(いずれもWord2003文書A4で1枚1200字以内)を仁木のアドレス(negotiation.niki at gmail.com)まで提出すること(提出期限9月10日~9月15日厳守)。レポートは別々のデータとして、受講動機は「氏名_受講動機」、交渉体験は「氏名_交渉体験」というタイトルをつけて作成すること。希望者が多い場合には、この課題レポートに基づいて受講者を選抜する。

授業計画
第1回  はじめに
第2回  交渉体験
第3回  交渉理論
第4回  交渉実践(1)―ロールプレイ
第5回  交渉実践(1)―検討
第6回  交渉実践(2)―ロールプレイ
第7回  交渉実践(2)―検討
第8回  調停理論
第9回  調停技法
第10回 調停実践(1)―ロールプレイ
第11回 調停実践(1)―検討
第12回 調停実践(2)―ロールプレイ
第13回 調停実践(2)―検討
第14回 調停実践(3)―ロールプレイ
第15回 調停実践(4)―検討
Evaluation Methods and Policy 出席状況、授業中の発言、提出物の質を総合的に考慮して評価する。
Course Requirements 授業すべてに出席可能なこと。なおこの授業は原則として隔週2コマ連続で実施する。授業実施日は、後日、受講者に知らせる。
Study outside of Class (preparation and review) 本授業で習得を目的としている交渉・調停技法は日常のコミュニケーションで活用し洗練をはかってほしい。
References, etc. ハーバード流交渉術, フィッシャー&ユーリー, (三笠書房)
交渉ケースブック, 太田=野村編, (商事法務)
ロースクール交渉学〔第2版〕, 太田勝造他, (白桃書房)
調停者ハンドブック, レビン小林久子, (信山社)
法的対話論, 大澤恒夫, (信山社)
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