Career Paths in Life Sciences

Numbering Code G-BIO20 65005 LJ50 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 1 Course Type Lecture
Target Year Doctoral students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name KATAYAMA TAKANE (Graduate School of Biostudies Professor)
KAKIZUKA AKIRA (Graduate School of Biostudies Professor)
SENGOKU SHINTARO (Part-time Lecturer)
SUZUKI TOMOYUKI (Part-time Lecturer)
UMEKAWA MIDORI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 生命科学領域の博士の進路は、アカデミックな研究者、バイオ関連企業における高度実務者、知財専門家、起業家、官公庁の行政専門家など多様である。本講義では、各分野で活躍する講師が提供する生命科学のキャリアに関する話題をもとに、生命科学分野の博士学位取得後のキャリア選択肢を広げ、社会で活躍する博士のイメージを具体化する。博士学位取得後の能動的なキャリアパス設計能力を身に付ける。
Course Goals 受講学生は講義中での議論を通じて、科学(医学・生命科学・農学等)を学んだ博士が活躍する各キャリアを深耕し、必要なスキル・要件を理解できるようになる。社会のなかの科学の位置づけを理解し、自身の研究や習得した能力を有効に活用するキャリア設計ができるようになる。
Schedule and Contents 6月28日:担当講師 仙石 慎太郎(東京工業大学)
「『博士』及び'PhD'の意義の再考とキャリア機会の多様性」
 PhD (Philosophiae Doctor, Doctor of Philosophy)とは元来、特定の分野における専門性ではなく、学術研究に従事する者の資質の証である。すなわち、与えらえた研究課題の着実な遂行だけでなく、学術的「問い」(リサーチ・クエスチョン)を設定し提案する能力、設定し提案した学術的「問い」を分析的アプローチをもとに答える能力、その過程で必然的に求められるプロジェクトマネジメント能力やコミュニケーション能力、これらの能力を最大限に発揮するためのリーダーシップ・フォロワーシップが含まれる。そして、これらの資質は知的プロフェッショナルとして極めて普遍的であり、活用出来るキャリア機会は研究職に限らず、多様な広がりをもつ。
 本講義では、我が国の博士号或いは諸外国のPhDの歴史的な系譜をもとに、その意義と効用を理解し、課題と展望を議論する。その上で、講師の経験・知見にもとづき、異分野における学術研究職、研究成果の社会実装に関連する職、産業界の非研究職などにおけるPhDホルダーの活動事例を紹介し、博士後期課程におけるキャリア形成と展望への意味合いを議論する。


7月5日:担当講師 鈴木 智之(株式会社フューチャー・オポテュニティー・リソース、大杉バイオファーマ・コンサルティング株式会社)
「道なき道の‘道しるべ‘」
 話題提供者は本学・生命科学研究科・博士課程修了後、理化学研究所(横浜)での研究生活から民間事業会社への転身、その後人材紹介会社に参画、医薬品開発会社の起業を経験し、現在に至る。本講義では、学生の皆様へ自身の具体的なエピソードに基づく話題を提供し、刻々変化する世の中で生き抜くためにどのようなことを心掛けるとよいのか議論する予定である。人材紹介(転職ヘッドハンター)の業界裏話なども盛込み、学生の方々のキャリアデザインの参考になるような講義にしたい。


7月12日:担当講師 垣塚 彰(生命科学研究科)
「研究とは何か?:論文執筆の神髄とこつ」
 本講義では、講師が留学時に経験した日本の研究と留学先での研究に対する根本的な考え方と取り組み方の違いを紹介する。どちらが良いとか優れているということではなく、もしかしたら、諸君の研究に対する意識ががらっと変わり、もの凄く研究が面白くなるかもしれないような内容にしたいと思っている。


7月26日:担当講師 梅川 碧里(三重大学)
「博士号取得後のキャリア形成 ~ライフイベントとのはざまで~」
 話題提供者は、博士号取得後から現職に至るまで海外留学や結婚出産を経て、任期付きの職を転々としながら研究を続けてきた。学生時代(特に博士課程)から現在に至るまで、異なるライフステージ・ポジションにおいて、どのようなことに悩み、どのような経験が役立ったかなどについて、当時の研究内容についても触れながら講義を展開したいと考えている。その後、学生の方々が日々の研究活動や今後のキャリアなどについて疑問や不安に感じておられることなどについて対話や意見交換をする予定である。
Evaluation Methods and Policy 出席および講義中の議論への参加、またレポート提出で評価を行う。原則として、全講義への参加とレポート提出を必須とする。体調不良や学会参加等でやむを得ず欠席する場合は事前に連絡すること。事前に連絡なき場合は欠席扱いとする。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各講師の授業計画を熟読し、議論に備えること。
Textbooks Textbooks/References 講師によっては講義資料を配布予定。
References, etc. 博士号を取るときに考えること 取った後できること, 三浦有紀子、仙石慎太郎, (羊土社), ISBN:ISBN978-978-4-7581-2003-6
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