工学部オープンセミナー「ひと・社会・工学 -工学のいまを知る-」, 2016
火災に強い木造建築を造る 原田 和典 教授
講義詳細
- 年度
- 2016年度
- 開催日
- 2016年7月31日
- 開講部局名
- 工学部
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 原田 和典(工学研究科 教授)
梅野 健(工学研究科 教授)
関 修平(工学研究科 教授)
立川 康人(工学研究科 教授)
- 開催場所
- 京都大学 法経済学部本館 法経第四教室
1 「火災に強い木造建築を造る」
原田 和典(工学研究科建築学科教授)
都市の大規模建築物を木材で造るためには、地震だけでなく火災にも強くする必要があります。燃えても壊れない建物を造るための「燃え止まり設計」の技術を紹介します。
2「地震は予測できるか? -全球測位衛星システムのビッグデータ解析最前線-」
梅野 健(工学研究科情報学科教授)
地震は予測できるのか?この根源的な問題については、現在確定的な答えが無い状況です。本講では、全球測位衛星システムによる、東北地方太平洋沖地震(3.11)の直前に観測された電離圏電子数の異常についてのデータ解析結果を紹介します。
3「19~20世紀にかけての化学と物理 電磁波や放射線が明らかにするもの」
関 修平(工学研究科工業化学科教授)
化学と物理学はお互いを補いながら19世紀から20世紀にかけて、とても重要な基盤を創り出してきました。その過程では、光・電磁波・放射線が欠かすことのできない重要な役割を果たしています。身近な光や放射線の引き起こす現象が、どんな化学と物理の現象とその理屈の理解につながったかを、100年と少しの発展の歴史とともに見てみましょう。
4「気候変動による降水の変化と洪水・氾濫の予測」
立川 康人(工学研究科地球工学科教授)
気候変動によって雨の降り方が変わり、それに伴って洪水や浸水、氾濫の発生の仕方が変化する可能性があります。本講ではこれらの予測技術の最新の成果を紹介します。