国際経営史

第14回「経営史を学ぶ―シアーズ・ローバック社とアマゾン社・アリババ社」 坂出 健(公共政策大学院 准教授)

講義詳細

年度・期
2021年度・後期
開催日
2021年10月01日
開講部局名
経済学部
使用言語
日本語
教員/講師名
坂出 健(公共政策大学院 准教授)
開催場所
法経本館法経第七教室
備考
第3回の講義映像の配信はありません。

シラバス

開講年度・開講期 2021 後期 単位数 2
授業形態 講義 配当学年 2-4回生
使用言語 日本語 曜時限 金1
教員
坂出 健(公共政策大学院 准教授)
授業の概要・目的
本講義では、現代の経済活動の中枢を担う「企業」が、いつ、どこで、どのように発生したのか?そうした企業はどのような発展の道をたどり、この先どうなるのであろうか?企業をささえるヒトは、今後どのような変貌を遂げていくのであろうか?こうしたことがらを明らかにするためには、企業経営の歴史を紐解くんかなければなりません。現代や産業革命以降の時代だけでなく、はるかに遡り、中世からの経済活動の変遷を見ていく必要があります。そしてこうした企業経営の歴史を見ていくうえでのキーワードは、市場・技術・戦略・組織・企業家・経営文化、そして戦略商品です。本講義では安部の「戦略商品」という概念に沿って、19世紀のパクス・ブリタニカ、20世紀のパクス・アメリカーナ、21世紀の米中覇権衝突を説明していきます。
到達目標
19世紀イギリスの産業革命(製鉄業・機械産業)に基づくパクス・ブリタニカ、20世紀前半のアメリカ第二次産業革命(鉄鋼業・石油産業・化学産業・自動車産業)にもとづくパクス・アメリカーナ、第二次大戦後の日本的生産システム(トヨタ自動車)と大競争時代(エレクトロニクス革命・IT革命・自動車産業の合従連衡・半導体産業)のような「戦略商品」をめぐる企業間競争における経営戦略について、テキストの事前予習・講義の視聴・復習によって理解する。さらには今日の戦略商品である5Gネットワークをめぐる米中覇権衝突について、講義を通じて理解する。
授業計画と内容
第1回:経営史はなぜ必要か テキスト序章(p.3-p.19)
第2回:戦略商品と経済覇権の変遷 テキスト第Ⅰ章(p.21-p.52)
第3回:会社の誕生 テキスト第Ⅱ章1・2(p.53-p.74)
第4回:イギリスの産業革命(製鉄業・機械産業) テキスト第Ⅱ章3・4(p.74-p.89)
第5回:パートナーシップから株式会社へ テキスト第Ⅱ章5・6(p.89-p.99)
第6回:ビッグビジネスの成立 テキスト第Ⅲ章1・2(p.101-p.113)
第7回:アメリカの第二次産業革命(鉄鋼業・石油産業) テキスト第Ⅲ章3・4((p.114-p.131)
第8回:アメリカの第二次産業革命(化学産業・自動車産業) テキスト第Ⅲ章5-7(p.132-151)
第9回:日本的生産システム(トヨタ自動車)テキスト第Ⅳ章1-3(p.153-p.179)
第10回:GAFA vs BATH①アマゾン
第11回:GAFA vs BATH②アップル
第12回:GAFA vs BATH③グーグル
第13回:GAFA vs BATH④フェイスブック
第14回:GAFA vs BATH⑤バイドゥ・アリババ
第15回:GAFA vs BATH⑥テンセント・ファーウェイ
教科書・参考書等

  • 安部悦生 著『経営史(第2版)』日本経済新聞社(2010),  ISBN:978-4532112189

PAGE TOP