環境形成基礎論
第9回目
6-2 農協の存立基盤
- コメの集荷
政府米・自主流通米の流通の95%を支配
コメを通してほとんどの農家を組織化
農協の系統組織はコメの集荷組織
コメ販売代金は農協の信用部門を潤す
金の流れは系統組織を通って
- 戦後の経営危機
経営の中心にあったのはコメの集荷
倉敷料の収入も大きかった
- 食管法改正のチャンス
昭和30年代前半
食管の直接統制を間接統制にするチャンスがあった
当時の農林大臣河野一郎が推進
当時の状況からいって、農民にとっても非常に大きなメリット
稲作の生産性を高める可能性
食糧庁と農協の反対
農協経営が揺らぐ
農林省も、十数万人といわれた食糧庁の職員の首を切れずに反対
いわば農民・農業が、農協と農林省すなわち産・官の犠牲
構造に政官業の既得権益が結び付いている
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6-1 6-2
第9回目目次
第9回目表紙
作成日:2004年12月09日
修正日:2004年12月09日
制作者:柏 久