環境形成基礎論
第9回目
3-4 逆ざやの発生
- 生産者価格と消費者価格
生産者米価:生産費を基準にして決定
消費者米価:生産者米価および
一般の物価水準等を考慮して決定
- 逆ざやの発生
不足時代→増産のために生産者価格を高く決定
国民生活の安定のために消費者価格を低く維持
- 逆ざやの具体例(昭和49年)
逆ざやが最も大きかった年
(60キロ当たり)
a.政府買入価格:13615
b.政府売渡価格: 7770
c.政府管理経費: 1513
d.販売業者経費: 1052
コスト逆ザヤ b.−(a.+c.)
売買価格差(逆ザヤ) b.−a.
末端逆ザヤ b.+d.−a.
コスト逆ザヤ: 7358
売買価格差: 5845
末端逆ザヤ: 4793
逆ざやの推移
昭和60年までは売買価格差があった
昭和53年までは末端逆ザヤがあった
逆ざやの帰結
→財政負担
食管赤字・食管特別会計
コメが足らないときには、財政負担も問題にならないが、
コメの需給が緩和してくると重荷になってくる
それではコメの需給動向はどうなっていたか?→4
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第9回目目次
第9回目表紙
作成日:2004年12月09日
修正日:2004年12月09日
制作者:柏 久