第48回 京都大学品川セミナー「iPS細胞技術を用いたがん特異的キラーT細胞の再生-がんの免疫細胞療法の革新的戦略-」
iPS細胞技術を用いたがん特異的キラーT細胞の再生-がんの免疫細胞療法の革新的戦略- 河本 宏(再生医科学研究所 教授)
iPS細胞は、どんな細胞にでも分化できる「万能細胞」です。自分の血液細胞からiPS細胞をつくって、それを使って自分の体の傷んだところを修復する・・・近い将来、そんな夢のような再生医療が、可能になることでしょう。
私達は、そんなiPS細胞を利用して、がんの免疫細胞療法を開発するという研究に取り組んでいます。本セミナーでは、この取組みについてお話しします。
血液の中を流れている白血球は、病原体から体を守る働きをしています。白血球を大きく分類すると、好中球、単球、リンパ球に分けられます。好中球や単球はリンパ球にはB細胞とT細胞とがあります。B細胞は抗体をつくり、つくられた抗体は病原体を阻止する力を持っています。T細胞には、B細胞が抗体をつくるのを助けるヘルパーT細胞と、感染細胞やがん細胞を殺すキラーT細胞があります。今回は、このキラーT細胞の話をします。
講義詳細
- 年度
- 2014年度
- 開催日
- 2014年5月02日
- 開講部局名
- ウイルス・再生医科学研究所
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 河本 宏(再生医科学研究所 教授)
- 開催場所
- 京都大学東京オフィス